横浜ウォッチャー

All About横浜 ガイド・タナベのブログ。横浜で見た・聞いた・食べたことをさくっと綴ります。

グルテンフリーラーメンっておいしいの?ラー博に小麦粉を使わないラーメンが登場

「日本の食文化としてのラーメンを世界に広めること」を使命とする新横浜ラーメン博物館(以下、ラー博)では、宗教や思想によってラーメンを食べられない方々にも美味しいラーメンを食べてもらいたい、という思いから、「ベジタブルラーメン」「ムスリムフレンドリーラーメン」に続き、「グルテンフリーラーメン」を6月1日から発売開始しました。

 

数年前から話題となっている「グルテンフリー」。世界一に輝いたテニスプレーヤーのジョコビッチや女優のミランダ・カーなど有名人が実践したことで「グルテンフリー」というワードが一気に広まったように感じます。

 

ダイエットや健康のため、というイメージが先に立っていますが、そもそもグルテンフリーは麦などの穀物に含まれるタンパク質のひとつ「グルテン」にアレルギーを持つ方のために生まれたものです。グルテンフリー先進国とされるアメリカでは、スーパーマーケットにグルテンフリーコーナーが広いスペースで設けられていたり、レストランにグルテンフリーのメニューが用意されていたりと、病気や体質だけでなく、思想的にグルテンを摂取しない人が増えているのだそう。

 

グルテンフリーラーメンを提供するのは「無垢ツヴァイテ」「こむらさき」の2店舗。名店が並ぶラー博ならではの「はしご」を楽しんできました。

※追記:「こむらさき」のグルテンフリーラーメン「こむらさき風 太平燕」は2017年4月下旬に終売となりました

 

「無垢」らしさがあふれる、無垢ツヴァイテのグルテンフリーラーメン

まずは「無垢ツヴァイテ」のグルテンフリーラーメンからいただきます!

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▲ドイツ・無垢ツヴァイテ「グルテンフリーラーメン(味噌)」950円

 

麺は米粉を使ったもの。スープは味噌味。具材は、タマネギ、ニンジン、もやし。そして、ドイツの郷土料理であるザワークラウト(キャベツの漬け物)と低温調理した豚ロースのコンフィがのっています。

 

米粉の麺は、中細ストレートでつるっとした食感。「米粉パン」のようにもちもちした食感をイメージしていましたが、意外にも、さほどもちもち感はありませんでした。通常の麺よりも軽く、するするっと入っていきます。

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つるっとした麺にからむよう、スープはとろっとろ。通常の無垢のスープを煮詰めてある、とのことです。無垢で使用している味噌や醤油には原材料に小麦粉が使われていることから、グルテンフリーラーメンのために、まったく小麦粉が入らない味噌ダレを開発したそう。調味料の原材料にまで配慮しなければならないとは、ひとつのラーメンを作り出すのは本当にたいへんなことなんだなあ、と改めて実感しました。

 

あっさりした味噌の風味で、野菜の旨みがより強調されます。豚ロースのコンフィはやわらかく、こちらも旨みが口の中に広がります。無垢特製のコショウ「ジーベン」が、無垢らしさを表しているなぁと。グルテンフリーラーメンは、通常のラーメンとはどこか違っているのだろうと思っていましたが、よい意味で「普通のラーメン」でした。むしろ、選択の幅が広がってしまったような~! 通常の味噌ラーメンよりもあっさりしていているのに、満足感が口に広がるラーメンでした。

 

ちなみに、通常メニューの「ベジタリアン味噌ラーメン」をグルテンフリーにすることも可能です。

 

無垢ツヴァイテ店長の清水さんに「ベジタリアングルテンフリーなど、通常メニューとして対応するのはたいへんではありませんか」と伺ってみました。

 

グルテンフリーの麺は別の釜でゆでるなど、手間がかかります。ラー博では、ムスリムフレンドリーやベジタリアン向けのメニューを提供していることから、外国人のお客さまが増えています。実は、以前来店された外国人客グループのひとりから、“グルテンフリー”をオーダーされたのですが、当時は対応できず、その方だけラーメンを食べられなかった、ということがありました。そのことがずっと心に残っていて……」と清水店長。ひとりでも多くの方に、美味しいラーメンを食べていただきたい、という思いから、グルテンフリーラーメンを考案されたんですね。

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【終売しました】「こむらさき」のグルテンフリーラーメンは熊本のご当地グルメをアレンジ

続いて、「こむらさき」のグルテンフリーラーメンをいただきます! こちらのグルテンフリーラーメンは、地元・熊本のご当地メニュー「太平燕(たいぴいえん)」をこむらさき風にアレンジしたもの。小麦粉の麺の代わりに緑豆春雨が使われています。

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▲熊本・こむらさき「こむらさき風 太平燕(たいぴいえん)(とんこつ)」700円

 

春雨スープっぽいですが、熊本では中華料理店や学校給食でも提供される、ポピュラーな“麺料理”なんですって。「ミニ」に使われる小さ目の丼で登場。

 

運ばれてきて、エビ、イカ、アサリ、キクラゲ、キャベツ、もやし、玉子と、豪華な見た目にビックリ! まずはスープをひと口。こむらさきのとんこつスープに、グルテンを含まない塩ダレが入っています。マイルドな風味が広がりますが、スープ自体はさらりとしています。

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春雨をすすってみます。はじめは春雨だけではあっさりしすぎているので、具材と一緒に食べ進めていく感じ。後半戦に突入すると、春雨がスープをすって大変身!!! スープの美味しさが主役に躍り出てきます。スープを残さず最後の一滴までたいらげてしまいました。

 

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グルテンフリーラーメン、どちらを先に食べる?

無垢のグルテンフリーラーメンのほうが味が濃いので、こむらさきを食べ始めた時、「順番を間違えたかな?」と思いました。が、春雨は満腹感が大きいので、先に食べると後がつらそうなんですよね~。味の濃さでは「無垢」を二杯目にしたほうがよいかもですが、私は「こむらさき」を二杯目にすることをおすすめします。

 

グルテンフリー」という肩書きは横において、メニューのひとつとして、ぜひ試してみていただきたいです。

 

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