新横浜ラーメン博物館(以下、ラー博)が国産小麦の奥深い魅力を「体感」と「味わい」で伝えるイベント「ニッポン小麦紀行」。第3弾となる「こむらさき」の「熊本県産小麦の冷やし中華」を食べてきました。
「ニッポン小麦紀行」について
ラー博は、国産小麦の需要拡大と普及を目的とし、その魅力を発信するラーメン企画「ニッポン小麦紀行」を2025年5月8日から7月2日まで開催。
期間中は、出店中の8店舗が週替わりで、それぞれの出店地域で収穫された国産小麦を使ったオリジナル麺を創作ラーメンとして提供します。第3弾(5月22日~28日)は「こむらさき」の「熊本県産小麦の冷やし中華」でした。
「こむらさき」について
「こむらさき」は、1954年に熊本市で創業したラーメン店です。九州といえば、とんこつラーメンが思い浮かびますが、熊本ラーメンは、豚骨が主体でありながら、鶏ガラをブレンドしたまろやかなスープが特徴です。麺は博多よりも少し太めでもっちりとしています。
「こむらさき」は、細かく刻んでじっくりと炒めたニンニクチップをトッピングするスタイルを確立したお店です。現在は、熊本市の上通中央店とラー博に店舗を構えています。
ラー博で唯一、開館時の1994年から出店し続けている、創業メンバーです。
熊本県産の2種類の小麦粉をブレンド
「ニッポン小麦紀行」は、本店のある地域の地産小麦を使用するのがコンセプト。熊本県の5つの「産地品種銘柄」のうち、モチハルカとミナミノカオリの2種類を使用した麺を冷やし中華で提供しました。
モチハルカは小麦たんぱくとモチ性デンプンの両方を併せ持つ「もち小麦」。その名の通り、もっちりとした噛みごたえとツルっとした弾力を楽しめる品種だそう。これを使ってみたいという思いから麺の開発がスタートしました。
モチハルカだけでは、旨みが少し物足りないと感じ、同じ熊本県産でタンパク値の高い「ミナミノカオリ」をブレンド。もちもち感とコシ、旨みを兼ね備えた麺を、最もおいしく味わっていただきたいと、冷やし中華で提供することにしたそうです。
もっちりとしており、旨みが濃い麺
提供最終日の5月28日に伺いました。今季、初の冷やし中華です。
運ばれてくると、チャーシュー、もやし、きくらげ、トマト、きゅうり、味付玉子、紅ショウガなど、彩り豊かな具材がトッピングされています。
まずは麺をそのまま食べてみました。もちっとした噛み応えがあり、噛む度に旨みが口の中に広がります。
続いて、自家製和風だれにつけて。酸味が強めのたれで、さっぱりとしていました。麺の旨みを引き出しているなぁと。
具材は、チャーシューや玉子など「王様ラーメン」と共通のものもあり、細かく刻まれていなかったのは少々残念でした。冷やし中華の醍醐味でもある、具材と麺との一体感を楽しめなかったので。
5月29日から6月4日までは第4弾 六角家1994+の「湘南ゆめかおり~家系仕立て~」、6月5日から6月11日までは第5弾 利尻らーめん 味楽の「北の恵 麦薫るつけ麺」、6月12日から6月18日までは第6弾 龍上海本店の「冷製ゆきちから」が販売予定です。
新横浜ラーメン博物館 概要
住所:横浜市港北区新横浜2-14-21
入場料:大人450円、小中高生・65歳以上100円 ※このほか、6ヶ月パス(500円)、年間パス(800円)があります
営業時間:平日 11:00~21:00、土日祝 10:30~21:00 ※変動する場合あり
アクセス:JR新横浜駅より徒歩5分、横浜市営地下鉄 新横浜駅9番出口より徒歩3分
URL:https://www.raumen.co.jp/
【関連記事】