新横浜ラーメン博物館(以下、ラー博)が国産小麦の奥深い魅力を「体感」と「味わい」で伝えるイベント「ニッポン小麦紀行」。第7弾となる「琉球新麺 通堂(とんどう)」の「~にしのかおり~伊江島産小麦の魚介醤油つけ麺」を食べてきました。
- 「ニッポン小麦紀行」とは
- 「琉球新麺 通堂」について
- 沖縄県産「ニシノカオリ」と福岡県産「ちくしW2号」をブレンド
- ひと噛みごとに小麦の力強さを感じる太麺
- つけダレも通堂を代表する二大スープをブレンド
- 新横浜ラーメン博物館 概要
「ニッポン小麦紀行」とは
ラー博は、国産小麦の需要拡大と普及を目的とし、その魅力を発信するラーメン企画「ニッポン小麦紀行」を2025年5月8日から7月2日まで開催。
期間中は、出店中の8店舗が週替わりで、それぞれの出店地域で収穫された国産小麦を使ったオリジナル麺を創作ラーメンとして提供します。第7弾(6月19日~25日)は「琉球新麺 通堂」の「~にしのかおり~伊江島産小麦の魚介醤油つけ麺」でした。
「琉球新麺 通堂」について
「琉球新麺 通堂」(以下、通堂)は2001年、ご当地ラーメンがない地域に新たなラーメンを提案するラー博企画「新ご当地ラーメン創生計画」で誕生しました。
2001年3月から2002年2月までラー博に出店した後、2002年8月に沖縄でオープンを果たしました。
その後、ラー博内の「居酒屋りょう次」で「通堂」のラーメンが提供されるようになり、今に至ります。
沖縄県産「ニシノカオリ」と福岡県産「ちくしW2号」をブレンド
農林水産省の「産地品種銘柄」においては、沖縄県で指定されている銘柄は存在しませんが、小麦生産の価値をふたたび見直そうと集まった農家が伊江島小麦生産事業組合を立ち上げ、その普及に尽力しています。
伊江島は沖縄本島の北西に浮かぶ島です。伊江島小麦生産事業組合で生産されている小麦粉は「江島神力」と「ニシノカオリ」の2種のみ。残念ながら「江島神力」は生産量不足により、今回の「ニッポン小麦紀行」では「ニシノカオリ」を使用することになりました。
ただ、「ニシノカオリ」の全粒粉100%で作ると香りが強すぎるため、今回は九州地方の「ちくしW2号」をブレンドしています。ちなみに、「ちくしW2号」は「ラー麦」という商品名でラーメン用小麦として発売されています。
ひと噛みごとに小麦の力強さを感じる太麺
「~にしのかおり~伊江島産小麦の魚介醤油つけ麺」は、「ニシノカオリ」と「ちくしW2号」をブレンドした幅広の平打ちストレート麺(番手12番)。
食券を買う時に「ひやもり」と「あつもり」から選べます。訪れた日は30℃を超える暑さだったので迷わず「ひやもり」を選択。麺はしっかりとした太さがあり、ひと噛みするたびに小麦の力強さが口いっぱいに広がります。
つけダレも通堂を代表する二大スープをブレンド
「通堂」には「おとこ味」と「おんな味」という二大スープがあります。「おとこ味」は力強いコクのある豚骨白湯、「おんな味」は鶏をベースに魚介の旨味を重ねた清湯スープです。
「~にしのかおり~伊江島産小麦の魚介醤油つけ麺」のつけダレは、この2つのスープを贅沢にブレンドしています。そこに香り高いかつお油が加えられ、魚介感が強めでした。
具材はキャベツ、バラチャーシュー、ネギ、海苔。さらに、麺には節粉(魚粉)がふりかけられているため、麺をつけダレに入れると魚介感がさらにアップしました。
このつけダレを最後まで楽しみたいと思い、「スープ割はできますか?」と伺うと、「できます」とのこと。魚介感たっぷりのスープを残らず楽しむことができました。
同企画の最後を飾るのは、第8弾 博多一双。6月26日から7月2日まで「豚骨まぜそば」が販売予定です。
新横浜ラーメン博物館 概要
住所:横浜市港北区新横浜2-14-21
入場料:大人450円、小中高生・65歳以上100円 ※このほか、6ヶ月パス(500円)、年間パス(800円)があります
営業時間:平日 11:00~21:00、土日祝 10:30~21:00 ※変動する場合あり
アクセス:JR新横浜駅より徒歩5分、横浜市営地下鉄 新横浜駅9番出口より徒歩3分
URL:https://www.raumen.co.jp/
【関連記事】