横浜ウォッチャー

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どう変わる?「横浜駅西口大改造構想」発表!まずは「相鉄ムービル」の建て替えに着手

会場となった「THE YOKOHAMA FRONT」42階より横浜駅西口界隈をのぞむ

会場となった「THE YOKOHAMA FRONT」42階より横浜駅西口界隈をのぞむ

相鉄グループの相鉄ホールディングスと相鉄アーバンクリエイツは、2024年9月11日、「横浜駅西口大改造構想」を発表。横浜駅西口周辺の大規模な再開発の本格検討に着手すると明らかにしました。横浜駅西口周辺がどのように変わるのか、同構想の内容を読み込んでみました。

 

 

 

相鉄グループが担ってきた横浜駅西口開発の歴史

1952年当時の横浜駅西口(提供画像)

1952年当時の横浜駅西口(提供画像)

横浜駅西口は、終戦後の1952年に相鉄グループが土地を取得し、本格的な開発がスタート。以降、相鉄グループは、1956年に高島屋ストアと横浜名品街、1973年に大規模商業施設「相鉄ジョイナス」、1988年に「相鉄ムービル」、1998年に「横浜ベイシェラトン ホテル&タワーズ」など、次々と開発・開業してきました。

1956年当時の横浜駅西口(提供画像)

1956年当時の横浜駅西口(提供画像)

また、2024年6月には東急と共同で地上43階の高層複合施設「THE YOKOHAMA FRONT(ザ ヨコハマ フロント)」を開業。横浜駅西口周辺に「足りない」とされてきた住居とビジネスの交流拠点(会員制ワークラウンジ)が誕生しました。

現在の横浜駅西口(提供画像)

現在の横浜駅西口(提供画像)

開発から70年余りが経過し、安全性や機能性の面からも新しい時代に合わせた都市の再開発の必要性が高まっている、としています。

相鉄ホールディングスの滝澤 秀之社長は「今後100年を見据えた将来像としたい」と力強く発表

相鉄ホールディングスの滝澤 秀之社長は「今後100年を見据えた将来像としたい」と力強く発表

「エキサイトよこはま22」をふまえ官民一体で推進

将来の横浜駅西口(イメージ、提供画像)

将来の横浜駅西口(イメージ、提供画像)

2009年に横浜市が策定した「エキサイトよこはま22」では、首都圏有数のターミナル駅である「横浜」駅周辺のまちづくりの指針がまとめられており、今回発表された「横浜駅西口大改造構想」はそれを踏まえたもの。官民一体となって、国際都市横浜の玄関口として、周辺地区と連携した新しい時代に相応しい、魅力的なまちづくりを推進していく方針です。

現在の横浜駅西口の魅力に「Wellーbeing=豊かさ」をプラスした“Well-Crossing”をコンセプトとします。

駅前空間に広場が!? 公共空間の整備も推進

官民で連携して取り組む公共空間の整備方針(提供画像)

官民で連携して取り組む公共空間の整備方針(提供画像)

2024年度の「エキサイトよこはま22」の懇談会では、駅を中心としたまちの再編方針をふまえ、「ひとにやさしいまちづくり」について議論されたとのこと。

駅前空間のコンセプトを「HUMAN ENERGY CORE(ヒューマンネナジーコア)」とし、駅前広場の創出、駅前から鶴屋町、北幸、南幸への歩行者ネットワークの形成、快適で使いやすい交通の再編などにより、横浜市と連携しながら「ひとにやさしい空間」を目指します。

また、現在はあまり利用されていない河川空間の安全を確保したうえで、あらゆる人が利用できる親水空間となるよう推進していくとのことです。河川は神奈川県の管轄ということで訴求していく、とのお話でした。

開発スケジュールは2020年代後半~2040年代まで

開発スケジュールについて説明する相鉄アーバンクリエイツの左藤誠社長

開発スケジュールについて説明する相鉄アーバンクリエイツの左藤誠社長

横浜駅西口大改造構想」では、開発スケジュールは2020年代後半~2040年代を想定。まずは2020年代後半から相鉄ムービルの建て替え工事を開始する計画としています。が、具体的にどのような施設・規模となるのかは未定です。相鉄ムービルの建て替えと同時期に五番街など周辺の整備も進めたいとしていますが、地権者等との合意形成の後、とのことです。

記者から「新相鉄ビル(=ジョイナス、横浜高島屋などが入る駅ビル)の建て替えの予定は?」と問われると、登壇した相鉄アーバンクリエイツの左藤誠社長は「建て替えを視野に入れて検討する。横浜市と連携し、地権者と話し合いながら、段階的に保有資産の更新を進めていきたい」と回答するにとどまりました。

「横浜駅西口大改革」と聞いて、駅ビルの建て替え発表か!?と期待していましたが、さほど具体的な話は上がりませんでした。「ザ ヨコハマ フロント」「ゆめが丘ソラトス」が開業し、「相鉄線沿線開発6大プロジェクト」が完成したことで、いよいよ横浜駅西口周辺の再開発に取り掛かりますよ、という宣言のような記者発表会だなと感じました。

プレスリリース:https://www.sotetsu.co.jp/pressrelease/realestate/r24-141/

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