今夏開催「ヨコハマトリエンナーレ2014」の参加作家全容が発表されました。アーティスティック・ディレクター森村泰昌氏が『ふたつの序章と11の挿話からなる「忘却の海」の漂流譚』(https://www.yokohamatriennale.jp/archive/2014/)を発表、それにもとづいて選ばれた計55組のアーティスト(最終的には70人の作家が参加予定)が発表されました。その内容を紹介します。
・「忘却の海」が11紀行あり、旅をする感覚で巡ってほしい。あるいは11のおはなしがあり、1冊の書物を読むような感覚で展示を見てほしい。
・200Pぐらいの本をつくり、展示する予定。展覧会の中に本があり、その本中にも展覧会があるイメージ。朗読パフォーマンスや最終日にその本を燃やすセレモニーなどを企画したい。
・同時期に札幌・福岡で開催される国際展と連携する。「忘却」をキーワードにセレクトした作品を横浜に持ってくるなど。
・大規模な美術展というのは美術のプロとビギナー、両方カバーしなければならないので難しい。とはいえ、アミューズメントパークのように「サービス」だけになってはダメ。来場者に前のめりになってもらう「何か」を随所に設け、知りたい人には与えられるようにしたい。
・物故作家が多いと言われるが……、生死は関係なく、今回は旬の作家を紹介するショーケースではないので、テーマに沿って「相当いい!」と感じるビビッド作家、作品を選んだ。
<参加作家コメント>
ヴィム・デルボア:横浜美術館前に長さ20mのゴシックスタイルの「低床トレーラー」を展示。
笠原恵実子:世界各国の教会に設置された「献金箱」を撮影した写真とそれをもとに制作した献金箱を展示。
トヨダヒトシ:日常を撮影した“写真”をプリントせず、スライドショーで投影する。新港ピアを中心に6~7ヵ所で投影を予定。
いよいよ3ヵ月後に迫ったヨコトリ。前売券発売は4月25日から。
会期:2014年8月1日(金)~11月3日(月・祝) ※第1・3木曜日休場
開場時間:10:00~18:00
主会場:横浜美術館、新港ピア
URL:https://www.yokohamatriennale.jp/archive/2014/
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