横浜・山手西洋館では、12月25日まで「横浜山手西洋館 世界のクリスマス2015」が開催。山手西洋館7館それぞれがテーマ国を決め、それぞれのクリスマス装飾を通じて、文化を紹介するというイベントです。
2015年のテーマは「山手の丘でクリスマスめぐり~行ってみたい、あの国この国~」。各洋館のテーマ国は、次の通りです。
ブラフ18番館:フランス共和国
外交官の家:ウクライナ
ベーリック・ホール:カナダ
エリスマン邸:オーストリア共和国
山手234番館:ドイツ連邦共和国
横浜市イギリス館:イギリス
山手111番館:オーストラリア連邦
今年、珍しいなと感じたのは、外交官の家の「ウクライナ」のクリスマス装飾。ウクライナのオデッサ市と横浜市の姉妹都市提携50年に、ちなんだものだそう。
▲ワラの飾り物は「ジドゥフ」という祖先を表す人形。本来は小麦の穂で作られるものですが、今回はウクライナ人が作ったお米のワラで作られたとのこと
祖先信仰とキリスト教がうまく溶けあっているのが、ウクライナのクリスマスの特徴で、ウクライナでは暦が異なり、1月7日をクリスマスとしています。クリスマスイブ(1月6日)の夜に家族全員で集まり、聖なる食事をいただきます。「クチャ」「ボルシチ」「ワレニキ」など12種類の伝統料理が並びますが、クリスマスイブにはお肉を食べないということで、ボルシチにもお肉が入らないのだとか。
また、テーブルの端っこ、クロスが少し盛り上がっているところにはワラが置いてあり、これは家畜用のエサなんですって。家畜も家族と一緒との考えから、同じテーブルに置いてあるとのことです(実際に家畜がテーブルを囲むわけではありませんが)。
▲色柄が鮮やかな食器は、ウクライナ西部にある町・コーシブで作られた陶器。黄色は太陽、緑は自然、茶色は土を表しています
テーブルセッティングからその国の文化が見えてきて、興味深いです。
▲別室のツリーもお見逃しなく。「モタンカ」という女の子のお守り人形が飾ってありますので探してみてくださいね
他の洋館のクリスマス装飾も駆け足で撮って回りました。
▲ブラフ18番館「フランス」をテーマにしたクリスマスの食卓
▲山手234番館「ドイツ」をテーマにしたクリスマスの食卓。ゴールドの食器づかいがゴージャス
▲エリスマン邸「オーストリア」がテーマのテーブル装飾
▲エリスマン邸は、装飾に使われている小物がカワイイ♡
▲ベーリック・ホールは「カナダ」がテーマ。ウッディな装飾です
▲ベーリック・ホール2階もお見逃しなく
▲横浜市イギリス館のテーマは「イギリス」。テディベアがたくさん飾ってあり、キュートな雰囲気
▲アリスのティーパーティのようなお部屋
▲ピーターラビットの食器でコーディネートされています
▲山手111番館のテーマは「オーストラリア」
▲コアラがツリーに!? オーストラリアをイメージしたツリーが各所に飾ってあります
12月25日までと会期終了まであとわずかですが、ぜひ、平日にゆっくりと回ってみては。
期間:2015年12月1日~25日
時間:9:30~17:00(12月22日~24日は18:00まで延長)
入館:無料
【関連記事】