横浜市営バスの3つの新路線が2016年10月1日より運行開始になりました。「ぶらり観光SAN路線」とネーミングされた3つの路線は、行き先別に「ぶらり三溪園BUS(Sルート)」「ぶらり赤レンガBUS(Aルート)」「ぶらり野毛山動物園BUS(Nルート)」となっています。横浜駅から各目的地まで、主要な観光地をめぐりながら運行。既存の横浜観光スポット周遊バス「あかいくつ」とともに、横浜市内の観光スポットをより便利に、より快適に、より分かりやすく散策できるバスです。
※2019年10月より「ピアライン」が運行開始し、ぶらり赤レンガBUS(Aルート)路線はなくなりました。
ぶらり三溪園BUS(Sルート)
三溪園へのバスルートはこれまでにも横浜駅から運行(市バス8・148系統)していましたが、最寄りのバス停(三溪園入口)から5分ほど坂道をのぼらなくてはなりませんでした。近年、外国人観光客の増加で「わかりにくい」との声を受けて、今回のSルートでは、バス停が三溪園に隣接する駐車場内に設けられることになりました。
▲三溪園に隣接する駐車場内にバス停が新設。とっても楽チンでした!
コースは、横浜駅東口(2番のりば)から、桜木町駅前(2番のりば)、中華街入口を経由し、三溪園に到着します。横浜駅から約45分、桜木町駅から約35分(道路の混雑状況により変わります)。土日祝のみ、1日6便運行します。
ぶらり赤レンガBUS(Aルート)※廃止
横浜赤レンガ倉庫へは、今回初めて、横浜駅から直接アクセスできるバスの登場です。ルートは、横浜駅東口1番のりばから、アンパンマンミュージアム前、みなとみらい駅前、国際橋・カップヌードルミュージアム前を経由し、赤レンガ倉庫・マリン&ウォークまで約16分で到着。戻りは、ワールドポーターズ、クイーンズスクエアを経由し、横浜駅改札口前、横浜駅東口に停車します。土日祝のみ、1日15便程度の運行で、10:00~14:00台は60分間隔、14:00~18:00台は30分間隔、最終便は20:18発。
※2019年10月より「ピアライン」が運行開始し、ぶらり赤レンガBUS(Aルート)路線はなくなりました。
「ぶらり野毛山動物園BUS(Nルート<89系統>)」
Nルートは既存の89系統と同じなので、毎日運行されます。横浜駅東口(4番のりば)、桜木町駅前(6番のりば)から1日40便程度(早朝・深夜は15~25分間隔、日中は30~35分間隔)。横浜駅からは約20分、桜木町駅からは約10分です。土日祝のみ、アンパンマンミュージアム前に停車します。
なお、一般車両で運行する場合もありますので、ご了承ください。
▲日本語のほか、中国語、英語、韓国語のパンフレットもあります。主要観光スポット、観光案内所などで配布中
▲「ぶらり三渓園バス」の車内自動アナウンスに対応したアプリ「おもてなしガイド」の画面。日本語・英語・中国語(簡体・繁体)・韓国語・タイ語・フランス語・スペイン語でアナウンスが表示されます。インターネットに接続することなく使えて便利。
ぶらり観光SAN路線の料金は? 1日乗り放題になるチケットも
料金は、1回大人220円、小児現金110円。また、エリア内の市営バス、市営地下鉄が1日乗り放題になる「みなとぶらりチケット」は500円(小児250円)。
※市営地下鉄新横浜駅も乗り降りできる「みなとぶらりチケットワイド」は大人550円、小児280円
※市営地下鉄新横浜駅も乗り降りできる「みなとぶらりチケットワイド」は大人550円、小児280円
▲みなとぶらりチケット(青)、みなとぶらりチケットワイド(緑)のほか、新幹線エクスプレス商品を利用する方向けの「EXみなとぶらりチケット(オレンジ、大人500円、みなとぶらりチケットワイドと同じ適用エリア)」が新登場
「みなとぶらりチケット」「みなとぶらりチケットワイド」は提示すると提携店からさまざまなサービスも受けられ、とってもお得です。
残念なことに「あかいくつ」バスは値上げに
今回の「ぶらり観光SAN路線」運行により、観光スポット周遊バス「あかいくつ」が現金100円から220円に値上げとなります。利用客が増加したため、増便(全8台)し、土日祝の運行間隔が15分から10分に短縮されるためです。
ワンコインで乗車できなくなるのはたいへん残念ですが……、桜木町駅からすでに満員で乗れなかったり、ぎゅうぎゅうで乗り降りがたいへんだったりしたことが多々ありました。値上げした分、利便性が向上することに期待します。
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