横浜を愛する、和・洋・中の「食」のプロフェッショナルが集まるNPO法人「横浜ガストロノミ協議会」が発足15周年を記念し、2018年11月12日、2019年の活動を紹介する発表会を行いました。
場所は、ローズホテル横浜が運営する結婚式場「ザ・ローズレジデンス」。山手ヘレン記念教会を併設する、一軒家の会場です。同協議会の理事長を務める、横濱元町 霧笛楼の今平 茂総料理長が、これまでの活動を振り返りました。
同協議会は、横浜市民や横浜を訪れる方々に、明治の開港以来、「豊かな食文化を育んできた街・横浜」をアピールし、食育活動や次世代の食の担い手の育成活動、地場産業を活性化させるための「地産地消」の取り組み、災害被災地の支援活動を行い、横浜の食文化の振興や横浜の発展に寄与することを目的としています。
2004年に前身となる「純フランス委員会」を設立、2007年に横浜ガストロノミ協議会となり、2011年にNPO法人となりました。メンバーは、和・洋・中の料理人、パティシエ、ソムリエ、バーテンダーをはじめ、飲食に関わるメーカーや販売店など63名(2018年現在)。
同協議会はこれまでに、毎年のように行っている「アペリティフ」や、横浜開港150周年記念イベント(Y150)で発表した「ペリー饗応の膳」とそこからヒントを得たメニューを実際に作って提供した「横浜饗応の膳2009」、横浜開港150周年特別記念給食の監修、被災地支援活動「チャリティーカレーの会」、横浜市内の小中学校で行う「シェフのレシピ料理作り」や「子どものための食育」、病院と連携し、生活習慣病予防のための料理教室やレシピの開発、横浜市内の食材を積極的に使用する地産地消など、さまざまな活動を展開してきました。
今後は横浜市とともに、次のような活動が行われる予定となっています。
- 「健康レシピとシェフのコラム」発刊
横浜市民病院のウェブサイト内に掲載している、生活習慣病を予防するための「健康レシピとシェフのコラム(19店35レシピ)」を再編集し、一冊の本にまとめて出版。
▲日本料理 梅林による、秋のごちそう健康レシピより
- 朝食キャンペーン
「よこはま朝食スタイル」の冊子制作に協力するなど、2年前から活動している朝食キャンペーンに今年も協力。2019年1月19日「北仲マルシェ」内で朝食を提供。
▲朝食を楽しくする朝ごはんレシピ集。同協議会メンバーがレシピ作成に協力
- 地産地消月間
11月は地産地消月間として「よこはま地産地消フェア~ようこそ、横浜農場へ~」開催中。3ホテルを含む17店で横浜産の食材を使ったメニューを提供しています。
11月17日、18日には「北仲マルシェ」にて「横浜農場PRブース」を出展。地産地消に関わる商品等を販売予定。
Yokohama Kitanaka Marche/横浜北仲マルシェ
▲横浜産食材を使用したメニューの数々
- ガーデンネックレス横浜 2019 グルメマップ「花味絵図」制作
- 横浜ローズウィーク
2019年春に開催される「ガーデンネックレス横浜2019」で、花にちなんだメニューを提供する店を掲載する「花味絵図」を制作。合わせて、2019年5月に初開催となる「横浜ローズウィーク」でバラをテーマにしたスイーツなどを提供。
横浜ローズウィーク 実施概要(PDF)
▲バラをモチーフとしたスイーツやメニュー
- ラグビー応援
2019年に開催されるラグビーW杯に向けての盛り上がりを、食の分野で応援。横浜産コンブを練りこんだ「ハマクネル」をラグビー型にしたメニューを各店で提供したり、ラグビーにまつわるスイーツなどを販売したりと、ラグビーファンや来街者をおもてなしする企画に協力します。
ラグビーワールドカップ2019推進課/オリンピック・パラリンピック推進課:横浜市市民局
▲ラグビーボール型の前菜
- 地球温暖化対策、健康に貢献する環境改善活動「ブルーカーボン ヨコハマ コンブ プロジェクト」への協力
海水中のCO2削減を目指し、金沢区八景島で育てている「生コンブ」を使ったメニュー「ハマクネル」を制作。食イベント等で販売、普及を行っています。
ハマクネル(HAMAQUENELLE) on Strikingly
▲各国のユニホームの色をモチーフとした、ラグビー型「ハマクネル」。イベント時やW杯期間中に同協議会に所属するレストラン等で提供する予定
「横浜のために」と自身のお店以外でも様々な活動を行う「横浜ガストロノミ協議会」の皆さん。今後もいろいろなイベントでお目にかかることを楽しみにしております。
▲関係者全員で記念撮影
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