横浜DeNAベイスターズは、2018年11月22日、横浜市内のホテルで新入団選手7名(育成含む)の入団会見を開催。7名はユニホームを着用し、緊張した面持ちで入場。それぞれの意気込みを書いた色紙を手に、自己紹介しました。
▲フォトセッションの様子(2018年11月22日撮影)
三原一晃球団代表は、冒頭、次のように挨拶。
「今年のドラフトで7名の選手を獲得することができました。スカウト陣の複数年にわたる結晶でありますとともに、球団の将来を担う金の卵たちであります。今年に関しては、ドラフトの後に活躍してくれる選手が数名がおりまして、ファンの人たちからの期待も非常に高いメンバーがそろったな、と思います」(三原代表)
▲挨拶するA・ラミレス監督。左は三原代表(2018年11月22日撮影)
A・ラミレス監督は「今日、この場に来られてうれしく思っております。獲得できた選手たちを見ると、我々が必要な選手、探していた選手を獲得できたと思います。特別な気持ちでおります。そして、スカウト陣に感謝の気持ちを申し上げます。すばらしい選手を獲得していただき、この選手たちが活躍することを信じております」と、期待を込めました。
新入団選手たちの自己紹介は次の通り。<選手紹介の画像提供:横浜DeNAベイスターズ>
上茶谷大河 選手(かみちゃたに たいが/22歳/東洋大/投手(右・右)/背番号27)ドラフト1位
「本気」
京都学園高校時代、「いつかプロ。今、本気」という言葉を使っていたのですが、いつかプロになるために、今を本気で生きよう、という意味で、これからプロ野球の舞台に入るわけですが、「プロの中のプロ」を目指して、今、本気で生きようと、この二文字にしました。
伊藤裕季也 選手(いとう ゆきや/22歳/立正大/内野手(右・右)/背番号4)ドラフト2位
「準備」
プロの世界で戦うためには結果が大事。結果にこだわるために準備には妥協なく、こだわっていきたいと思います。開幕からスタメンを目指してがんばります。
大貫晋一 選手(おおぬき しんいち/24歳/新日鐵住金鹿島(右・右)/投手/背番号16)ドラフト3位
「覚悟」
これからプロ野球という、本当に厳しい世界に飛び込んでいくことになるので、強い覚悟と誰にも負けないんだという覚悟も合わせて、自覚を持ってしっかりやっていきたいと思います。
勝又温史 選手(かつまた あつし/18歳/日大鶴ヶ丘高/投手(右・左)/背番号28)ドラフト4位
「勇気」
プロ野球界の中で、とても偉大な選手と戦う時に、自分がマウンドに立っている時、勇気が必要だと思います。その勇気をたくさんのファンの皆さまからいただいて、しっかりと自分で戦っていきたい、と思ってこの言葉にしました。
益子京右 選手(ましこ きょうすけ/17歳/青藍泰斗高/捕手(右・右)/背番号32)ドラフト5位
「無謀」
横浜DeNAの益子を相手に、盗塁は無謀だと思われるようになりたいと思っています。最終的には、プレーはもちろんのこと、人間的にも超一流になりたいです。
知野直人 選手(ちの なおと/19歳/新潟アルビレックスBC/内野手(右・右)/背番号60)ドラフト6位
「信頼」
ひとりの男として信頼される人間となり、プロ野球選手として信頼されて使ってもらえるように願いをかけました。
宮城滝太 選手(みやぎ だいた/18歳/滋賀学園高/投手(右・右)/背番号100)育成ドラフト1位
「勝負」
この1年が本当に自分との勝負だと思っているので、この文字にしました。
ラミレス監督への質問は次の通り。
▲握手を交わすラミレス監督と上茶谷選手(2018年11月22日撮影)
Q:ルーキーたちの第一印象は?
今日、初めて皆さんに会うことができましたけど、第一印象は重要ですが、皆さんのよい笑顔が見られ、僕自身もうれしく思いました。また、ひとりひとりと力強い握手も交わし、よい兆候かなという印象を持ちました
Q:今後、どのような活躍を期待しますか?
ここにいる何人かはすでに一軍のレベルで、一軍での出場機会を得られると思います。そのほかの選手も、二軍、育成でしばらくやってもらいますが、ハードな練習を積んで、将来的には一軍でポジションを勝ちとってもらえるように、大いに期待しています。
全選手へは次のような質問があがりました。(敬称略)
▲「背番号を見せて、こっち向いてください」とのカメラマンのムチャ振りに応えようとする上茶谷選手。「登録名、長いですね!」と記者に言われ、笑顔になるラミレス監督(2018年11月22日撮影)
Q:初めて、DeNAのユニホームに袖を通した心境は?
上茶谷「DeNAの一員となったんだなという実感が沸き、これからがんばっていこうという気持ちになりました」
伊藤「今日からDeNAの一員として、大きな戦力になれるようにがんばりたいとい気持ちが強いくなりました」
大貫「小さいころから憧れていたDeNAベイスターズのユニホームに袖を通すことができて、本当にうれしく思いますし、早く大きな舞台で投げることができたらいいなと思います」
勝又「ユニホームを着て、身が引き締まりました。いち早く一軍にあがってプロの世界で活躍したいです」
益子「チームの優勝に貢献できるようにがんばりたいと思いました」
知野「改めて覚悟と自覚が出てきました。横浜スタジアムでこのユニホームを着て試合がしたいと思いました」
宮城「早く、このユニホームを着て試合がしたい、という気持ちが強くなりました」
Q:対戦したい選手は?
上茶谷「対戦したい選手というのはいませんが、同級生には負けたくないです」
伊藤「自分も特に対戦したいピッチャーはいないのですが、どんなピッチャーからも打てる選手になりたいです」
大貫「中日の高橋周平選手と対戦したいです。社会人の時に対戦し、満塁ホームランを打たれたので、リベンジしたい」
勝又「根尾(昂/中日)くんと藤原(恭大/西武)くんには負けたくないです」
益子「キャッチャー目線なのですが……プロ野球の世界は全員が一流の選手なので、全員と対戦したいです」
知野「対戦したい選手はいないのですが、全員すごいので全員と戦いたいです」
宮城「早くプロ野球の選手についていけるよう、力をつけていきたいです」
Q:目標とする選手は?
上茶谷「三浦大輔コーチです。一日でも早くローテーションに入れるよう努力し、長くDeNAを背負っていけるような投手になっていきたい」
伊藤「DeNAの宮崎選手のような選手になりたいです。同じ右バッターとして、打率も残せ、長打も打てる選手になりたい」
大貫「僕も三浦大輔コーチのような選手になりたいです。ファンからも、チームからも愛されて、息の長い選手になれるよう、努力したいと思います」
勝又「同じく三浦大輔コーチのような選手になって、『勝又を球場に見に行きたい』と球場に足を運んでくださるような選手になりたいです」
益子「DeNAの捕手全員です。すばらしい選手で、信頼も厚いと思いますので、負けないようにがんばります」
知野「担当スカウトだった、進藤(達哉)さんのみたいな、パンチ力もあり、守備もうまい選手になりたいです」
宮城「僕は、支配下になり、目標とされるような選手になりたいです」
Q:プロ入りした際、一番うれしかった言葉は?
上茶谷「まだ京都に帰っていないので……恩師(=京都学園高校 堂弘監督)ですか? 恩師には、電話したんですけど、『おめでとう』と言ってもらえたんですが、『忙しいやろうから切るわな』と(笑)」
伊藤「立正大学の坂田監督から『おめでとう』という言葉と『3年はしっかり野球をがんばれ』と言われました。期待に応えられるよう、しっかりとがんばりたい」
大貫「僕は新日鐵住金鹿島の中島監督から、プロになってからいただいた言葉で『お前という人間が評価されているんじゃない、野球が評価されているんだ』という言葉をいただきました。プロ野球選手になるんだと責任感を持って、僕自身が有頂天になるようではダメなので、野球で、ファンの方にも、チームにも貢献できるようにしたい」
勝又「自分は日大鶴ヶ丘高校の萩生田監督に、言葉じゃなくて、ドラフトに選んでいただいた時に、力強い握手をしてもらった時に、うれしかったです」
益子「今まで支えていただいた方々に『おめでとう』『これからもがんばれよ』という言葉をかけてもらったんですけど、そのすべてが自分の支えとなり、モチベーションも上がりますし、あらためて覚悟というものも出てきました」
知野「母から、おめでとう、よくがんばったね、と言ってもらったことが一番うれしかったです。母は泣いていました」
宮城「山口監督から、おめでとう、ここからが勝負だぞ、という言葉をかけてもらいました。結果で恩返しできたら」
最後のフォトセッションでは、笑顔が出る場面も。来季、7名の選手の皆さんが、それぞれのステージで活躍する姿が見られることを期待します!
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