2023年9月20日に、伊勢丹のオンラインギフトサイト「MOO:D MARK by ISETAN(ムードマーク バイ イセタン)」で、ピエール・エルメ・パリの「マカロン」と鎌倉紅谷の「クルミッ子」の限定コラボスイーツ「イスパハン クルミッ子」と「マカロン クルミッ子」が発売されました。運よく入手できましたので、どのような味だったか紹介します。
ピエール・エルメ・パリと鎌倉紅谷のコラボレーションのきっかけ
「MOO:D MARK BY ISETAN」の記事によると、今回のコラボレーションは、2023年1月に伊勢丹新宿店の新宿出店90周年の特別企画として、ムードマークのバイヤーが両社に持ち掛けたことがきっかけだったそうです。互いの生産工場を見学し、それぞれの生産能力やスイーツ作りへのこだわりを理解するところから商品開発がスタートしました。
今回のモチーフとなった「イスパハン」は、ピエール・エルメ・パリが開発したマカロン生地を使った生ケーキ。バラとライチとフランボワーズ、3つの華やかなハーモニーが楽しめる代表作です。
その「イスパハン」の要素を取り入れたのが鎌倉紅谷の「イスパハン クルミッ子」です。当初、「クルミッ子ではなく、別の商品でコラボレーション商品をご提案しようと考えていた」という、鎌倉紅谷の代表取締役社長 有井宏太郎さん。互いに工場見学したことで、両社の強みを生かすために、やはり「クルミッ子」を使ったコラボレーションでいこうと考えが変わった、と明かしています。
一方、ピエール・エルメ・パリの「マカロン クルミッ子」は「クルミッ子」のクルミとキャラメルの味わいを閉じ込めたマカロンです。
両社のコラボレーション秘話は以下をご参照ください。
https://isetan.mistore.jp/moodmark/journal0123/012324/
ローズの香りが印象的!「イスパハン クルミッ子」
約40年前に「クルミッ子」が誕生して以来、新たな味が誕生したのは、「イスパハン クルミッ子」が初めて。それぞれのお菓子の特徴であるクルミ、キャラメル、ローズ、フランボワーズをただ混ぜ合わせただけにならないよう、味のバランスを考えた配合に調整しています。また、きれいなピンク色になるよう、通常のクルミッ子とは異なる製法で焼き上げているとのことです。
「イスパハン クルミッ子」を食べてみると、華やかなローズの香りとフランボワーズの酸味に、クルミッ子キャラメルのほろ苦さとクルミの食感が見事に調和していると感じます。ピンク色の生地にフランボワーズジャムを薄く塗ってあるので、生地が通常のクルミッ子よりもやわらかかったです。半分は冷蔵庫に入れ、冷やしてから食べました。
「クルミッ子」の味と食感をマカロンでうまく再現
「マカロン クルミッ子」は、香り豊かで平べったいクルミを厳選し、キャラメルクリームの間にサンドしてあります。その結果、クルミッ子の雰囲気を感じられる食感に!
ピエール・エルメ・パリのアジア支部代表 リシャール・ルデュさんによれば、試作段階ではクルミを細かく砕いてキャラメルクリームに混ぜてみたそうですが、クルミッ子の特徴であるクルミの食感が感じられなかったため、砕かず大胆に入れることにしたとのこと。
また、マカロンコックと相性の良いキャラメルクリームを作るのにも苦労があったそう。適切な湿度を保ちながら、クルミッ子のキャラメルの風味を出すのが難しかったとのことです。
こだわりの限定パッケージがかわいい!
パッケージのデザインも今回のためのオリジナル。鎌倉紅谷は鎌倉、ピエール・エルメ・パリはパリのブランドであることから着想を得て、「リスくんがパリへ修行に行く」というストーリーに沿ったデザインとなっています。
側面には、鎌倉でクルミッ子を作っているリスくんと、パリでマカロンを作っているリスくんが描かれています。製造工場の窓から見える景色も、鎌倉とパリの街を表現しており、時差があることから、それぞれ昼と夜の景色になっているんです。
外箱だけでなく、「イスパハン クルミッ子」は初めて中のフィルムデザインも変更されており、よく見ると、かわいらしいパティシエ姿のリスくんが描かれています。
「マカロン クルミッ子」のほうは、はじめは横長だったものを、「イスパハン クルミッ子」の横に並ぶことを想定し、縦長のデザインに変更したそうです。
両社の遊び心と「お客さまに楽しんでいただきたい」との思いがギュッとつまったコラボスイーツ「イスパハン クルミッ子」と「マカロン クルミッ子」。通販・店頭ともに即完売し、残念ながら再入荷の予定はないようです。どちらも「レギュラー入りして欲しい!」と感じたほど、おいしかったです。またスペシャルな機会に復活することを期待します。
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