新横浜ラーメン博物館(以下、ラー博)が2024年に迎える30周年に向けて、2022年7月1日から「あの銘店をもう一度」プロジェクトをスタート。過去に出店したことのある約40店舗の銘店が2年間かけ3週間のリレー形式でラー博に出店する、ラー博史上最大のプロジェクトです。
銘店シリーズ第16弾として5月16日~6月5日までアメリカ・ハリウッド「IKEMEN HOLLYWOOD(イケメンハリウッド)」が出店。当時話題となったつけ麺を食べに行きました。
ラー博「逆輸入ラーメン」企画の第1弾として出店
IKEMEN HOLLYWOODは、オーナーのMAX KAWABATAさん、プロデューサーのNAKAMURAさんが2011年にアメリカ・ハリウッドにオープンしたラーメン店。アメリカで初となるつけ麺(=DIP RAMEN)を提供したことで大きな話題となりました。
NAKAMURAさんとは、あの“若きカリスマラーメン店主”と呼ばれた「中村屋」店主・中村 栄利さんのこと。日本での華やかな功績を捨て、2009年「日本のラーメン文化を世界に広める」という大志を胸に渡米されました。その中村さんがDIP RAMENをひっさげ、ラー博に出店するというのですから、これもまた、ラーメン界をザワつかせました。
IKEMEN HOLLYWOODのつけ麺は、当時の日本のつけ麺とは一線を画した、エンターテインメントの町・ハリウッドならではのパフォーマンスやネーミングが印象的でした。
JOHNNY DIP(ジョニーディップ)、IKEMEN DIP(イケメンディップ)、GHOST BUSTER DIP(ゴーストバスターディップ)という、クスっと笑ってしまいそうなメニュー名で、客の目の前で削りたての鰹節を投入したり、バーナーを使って食材を炙ったりという、いまならば動画を撮りたい「映える」パフォーマンスを行っていたのです。
そんな「尖ったエンターテインメント」がラー博の「日本にお店がなく、現地の日本人または外国人が始めたお店」で「日本のラーメンをベースに現地の気候・風土・食文化を取り入れた味のラーメン店」を逆輸入ラーメンとして紹介したいという思いと重なり、「逆輸入ラーメン」第1弾として2013年4月24日~2014年6月1日まで出店しました。
削りたての鰹節がたまらない「IKEMEN DIP(イケメンディップ)」
今回の出店では、3種類のつけ麺(※)を提供しています。
「JOHNNY DIP(ジョニーディップ、1130円)」はバジルやニンニク、オリーブオイルを使ったイタリアン風味を感じるつけ麺。
「IKEMEN DIP(イケメンディップ、1030円)」はとんこつベースのつけダレに、削りたての枕崎産 鰹節をふんだんにトッピングする和風なつけ麺。
「ZEBRA DIP(ゼブラディップ、980円)」はとんこつベースのつけダレに黒ニンニク油(黒マー油)を効かせた中華風なつけ麺。だったような(笑)。
※5月31日から「8-KO DIP(エイコーディップ、1200円)」も登場したそうです
この日は待ち時間30分だったので、並んでいる間、悩みに悩み「IKEMEN DIP(イケメンディップ)」と「とんこつリゾット(550円)」をチョイス。やっぱ、削りたての鰹節を存分に味わいたいじゃないですか!
まずはそのままで。とんこつベースのスープはとろりとしていますが、そこまで濃くはなく、すっきりさっぱりとしています。続いて鰹節を少し投入すると、そこに旨味が加わります。とんこつリゾットを合間に挟みつつ、完食です。スープ割りもできますよ!
リゾットを頼んでいなければ替え玉をしたかったですね。かつて、テーブルで炙ってくれたことを思い出しました。
隣りのファミリー(3人)がそれぞれ違うミニラーメンをオーダーしていたのですが、「ゼブラ、うまっ」と言っていたので、6月5日が最終日ですが、もう一度来たいです。
「あの銘店…」シリーズ、今のところコンプリートしています。銘店の3週間は短すぎず、長すぎず、ラー博さんの戦略に見事にハマっています(笑)。
新横浜ラーメン博物館 概要
住所:横浜市港北区新横浜2-14-21
入場料:大人380円、小中高生・60歳以上100円 ※このほか、6ヶ月パス(500円)、年間パス(800円)があります
営業時間:平日 11:00~21:00、土日祝 10:30~21:00 ※変動する場合あり
アクセス:JR新横浜駅より徒歩5分、横浜市営地下鉄 新横浜駅8番出口より徒歩1分
URL:https://www.raumen.co.jp/
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