横浜ベイホテル東急 2階オールデイダイニング「カフェ トスカ」では、2018年3月5日(月)~4月15日(日)の期間限定では、ディナーブッフェ「ナイト・キッチンスタジアム ~こだわり食材 島根~」が開催中。3月24日(土)に行われた「一夜限りのスペシャル島根イベント」に行ってきました。All About NEWSの記事(⇒こちら)を書いていたら、どうしても「どんちっちノドグロ」が食べたくなり、即予約。「行ってよかった!」と大満足の内容でした。
イベントには、松江エクセルホテル東急より上野雅人(うえの まさと)料理長が来場し、カフェトスカの小川シェフとともに、通常のフェアでは提供していない特別限定メニュー2品を考案しました。
▲配布されたメニュー紹介のリーフレット。詳細なイラストは上野料理長が描いたもの
▲上野料理長(中央)と島根県農林水産部の鈴木次長(左)が登壇し、小川シェフ(右)と島根についてのトークショーが開催
小川シェフ「島根の食材に魅了され、このフェアを開催することとなりました。島根と聞いて、代表的な食材が思い浮かびませんでした。が、食材同士をつなげるとすごいポテンシャルを発揮するなと感じました。上野料理長は私の大先輩。メニューを相談するにあたり、横浜にいながら、食事を通して島根のエスプリ、雰囲気が感じられるものにしたいなと」
上野料理長「島根のホテルで料理長を務めて3年になりますが、島根県は横に長い県なので、食材が豊富だなと感じています。今回提供いたします『どんちっちノドグロ』は、山口県に近い、浜田というところで水揚げされた魚です」
鈴木次長「島根県の食材はなぜ美味しいか、その秘密をお話しいたします。生産者の方が一生懸命、努力しておられることも大きいですが、島根県は春夏秋冬、四季の移り変わりがはっきりしているのが特徴です。そこで育つ農産物・海産物は、身が引き締まり、非常に味がよくなります。毎日の寒暖差があり、美味しいものを作るのに適した土地なのです」
▲続いて、田中屋鮮魚店の田中さん、漁師の小笹さんが登壇し、どんちっちノドグロや貝など魚介類について紹介
田中さん「どんちっちはブランド名で、今日のメニューに使われているノドグロのほか、マアジ、カレイにつけられています。どんちっちとは、石見地方に伝わる神楽のお囃子を表現する幼児言葉です。通常流通しているノドグロは脂質が5%なのですが、今回のどんちっちノドグロは脂質が25%あるものです。非常においしいノドグロですので、ご堪能ください」
小笹さん「僕は貝をメインに獲っている漁師です。今日は貝の中でも、カメノテだったり、ベベと呼ばれている貝を提供しています。磯臭さや潮臭さがあるかもしれませんが、それが旨みとなっていると思っています。一生懸命、命かけて獲ってきた貝ですので、ぜひ召し上がってください」
▲またサプライズで、島根の干し柿「西条柿」を使ったスペシャルベーカリーも登場。ホテル併設のベーカリー「メゾン・カイザー」斉藤シェフが説明してくれました
斉藤シェフ「メゾン・カイザーのバゲット生地に、西条柿とスイス産エメンタルチーズを入れて焼きました。焼いてみて気づいたのですが、非常にもちもちしたパンになりました。チーズが溶けてふくらみが少なく、干し柿のような形になっています。干し柿は扱ったことがなかったのですが、おもしろい食感に仕上がりました。本日だけのスペシャルブレッドです」
▲どんちっちノドグロのブイヤベース……フィルムに包まれており開いたとたん、芳醇な魚の香りが。白身をひと口食べると、濃厚な旨みにビックリ。添えてあるのはアイオリソース。途中で投入し、味に変化をつけていただきました
▲『しまね和牛』奥出雲椎茸『雲太(うんた)』『やまと芋』のハーモニー……食材探しの島根の旅で、島根の神話、歴史、文化に感銘を受け、また、伝統に引き継がれる食材が人々を繋げていると感じたという小川シェフ。今回のフェアのために、3つの食材をミルフィーユ状に重ねた料理を考案
▲それぞれの食材の美味しさが繋がり、新たな味に!
▲スペシャルブレット「西条柿とスイス産エメンタルチーズのバゲット」……一見、堅そうですが、もちもちとした食感が特徴的。甘みがほのかで、料理にとてもマッチ
上記は一夜限りのスペシャルメニューでしたが、通常のメニューも島根の食材がたくさん! 4月15日までですので、島根の食材の豊富さをぜひ楽しんでください。