カフェ巡りの師と仰ぐ元マスター(⇒こちら)は「横浜山手のカフェ」のマスターでした。おウチで飲むコーヒーは自分でネルドリップするので、外ではあまりコーヒーを飲みません。が、タナベ的には、あの横浜山手にあったカフェは、横浜で積極的にコーヒーを飲みに行った回数ナンバーワンです(といっても5回ですが……汗)。訪れる度に、豆の個性を感じられるドリップコーヒーを楽しませていただきました。
あのようなコーヒーが飲めるカフェはないんですか? とたずねると、「僕がドリップ用に仕入れていたのは『横浜元町珈琲』の豆でしたが、コーヒー豆販売店でカフェではなくて……。そうしたら、大倉山にある『TERA COFFEE(テラ コーヒー)』へ行ってみては?」ということで、行ってみました。
なぜ元マスターがTERA COFFEEをすすめるのかというと、横浜元町珈琲とTERA COFFEはスペシャルティコーヒーの生豆(なままめ)を仕入れる「LCF(=Leading Coffee Family)」というグループに加盟しており、販売しているコーヒー豆も同じものがある、という理由から。「もちろん、焙煎機や焼き方が異なるので、まったく同じではないですけど」との注釈付きで。
「LCF」というのは、堀口珈琲の現会長で、スペシャルティコーヒーのパイオニアとして知られる堀口俊英さんが2002年ごろに立ち上げた、優れた生豆を確保するために作ったビーンズショップのグループです。LCF加盟店は、コーヒーの栽培から精製はもちろん、輸送にまで気を配っている、最高品質のスペシャルティコーヒーが入手できる、というわけです。
正式名称は「TERA COFFEE and ROASTER(テラ コーヒー アンド ロースター)大倉山店」。東急東横線 大倉山駅からすぐのところにありました。
▲はじめ気づかず、通り過ぎてしまいました!
▲こちらが入口
店内に入り「イートイン利用で」と告げると、ミニカップに入った試飲のコーヒーを出してくれました。「深入りブレンドです」。あぁ、駆け付け1杯、おいしい……。
▲コーヒー豆がずらりと……! ドリップコーヒーを飲むつもりでしたが選びきれず……
▲とりあえず「カフェラテS(500円)」。コーヒーに合うお菓子もいろいろとあったので「モカチーズケーキ(440円)」もいただきました
カフェラテは、ミルクフォームもふんわり、味もふんわり。ホッとするやさしい味わいでした。
飲んでいる間、豆を購入するお客さんがひっきりなし。皆さん、100gずつ買われていくのが印象的でした。いろいろな豆を楽しまれるのでしょうか。コーヒーが生活の一部になっている住民が多そうです。
カフェラテを飲み終えて、ドリップコーヒーのオーダーへ。「中濃ぐらいでドリップコーヒーを飲みたいのですが、おすすめはありますか?」とスタッフにたずねると、「こちらの『エチオピア ウォルカ・ウリ』と……『コロンビア タママウンテ』がおすすめです」と、3つほど挙げてもらえました。
▲エチオピア ウォルカ・ウリに決定。ホットコーヒーS(450円)
▲香りと飲んだ後のフルーティさが違うなと思ったのですが、この説明を読んで納得。「爽やかなピーチの香り、シャインマスカットの甘み、滑らかな舌触り」
▲こちらはカフェ……ではなく、焙煎所の片隅でサクッとコーヒーを飲む感じです。テイクアウトも可
▲焙煎機に見つめられているような……(笑)
テラ コーヒーは、白楽に本店がありますが、そちらはイートインはなく、豆販売とテイクアウトのみとなっています。
■TERA COFFEE and ROASTER(テラ コーヒー アンド ロースター)大倉山店
住所:横浜市北区大倉山1丁目3-20
営業時間:10:30~19:30
定休日:月曜 ※祝日の場合、翌火曜
アクセス:東急東横線 大倉山駅より徒歩約1分
そういえば、冒頭の「LCF」のところに登場した「堀口珈琲」ですが、横浜・新山下に焙煎工場を建設中とのこと。詳細を問い合わせたところ……
「基本的に工場であり店舗は付属しません」
「コーヒーの焙煎・加工工程の一部始終を見ていただけるよう、見学者通路の組み込みなど、外部の方の来訪を意識した設計になっています」
「一般向けの見学会などのイベントも積極的に開催し、横浜にお住まいの方々や横浜にお越しになる方々と交流できる場所にしたいと考えています」
上記回答をいただきました。オープンを楽しみに待ちたいと思います。
※2019年6月20日追記:堀口珈琲 横浜ロースタリーの内覧会が開催されましたので参加してきました!
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