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ルノワール、マティス、ピカソ──パリ・オランジュリー美術館の名作が横浜美術館に集結

横浜美術館開館30周年記念 オランジュリー美術館コレクション ルノワールとパリに恋した12人の画家たち

横浜美術館では、2019年9月21日(土)から2020年1月13日(月・祝)まで、「横浜美術館開館30周年記念 オランジュリー美術館コレクション ルノワールとパリに恋した12人の画家たち」展が開催中。

 

オランジュリー美術館は、フランスの首都・パリにある、セーヌ川の川岸に建つ美術館。宮殿のオレンジ温室(=オランジュリー ※フランス語)だった建物であることから、こう呼ばれています。

横浜美術館開館30周年記念 オランジュリー美術館コレクション ルノワールとパリに恋した12人の画家たち

画商のポール・ギヨームをいろいろな画家が描いています。右:アンドレ・ドラン《ポール・ギヨームの肖像》1919年 左:アンドレ・ドラン《大きな帽子を被るポール・ギヨーム夫人の肖像》1928-1929年頃


同館は、画商のポール・ギヨームが基礎を築き、フランスでも屈指の名画を収蔵。今回は印象派」「エコール・ド・パリ(=パリ派)」と呼ばれる、新しい表現の絵画に取り組んだ画家13名の名作69点が一堂に展示されています。

 

<出品作家>

アルフレッド・シスレー
クロード・モネ
オーギュスト・ルノワール
ポール・セザンヌ
アンリ・ルソー
アンリ・マティス
パブロ・ピカソ
アメデオ・モディリアーニ
キース・ヴァン・ドンゲン
アンドレ・ドラン
マリー・ローランサン
モーリス・ユトリロ
シャイム・スーティン

 

収蔵作品のほとんどが常設展示されているという、オランジュリー美術館のコレクション。これほどの規模で日本で紹介されるのは、なんと21年ぶりとなります。

横浜美術館開館30周年記念 オランジュリー美術館コレクション ルノワールとパリに恋した12人の画家たち

ポール・セザンヌ作品の展示風景(2019年9月20日撮影)

横浜美術館開館30周年記念 オランジュリー美術館コレクション ルノワールとパリに恋した12人の画家たち

アンリ・マティス作品の展示風景(2019年9月20日撮影)

横浜美術館開館30周年記念 オランジュリー美術館コレクション ルノワールとパリに恋した12人の画家たち

パブロ・ピカソ作品の展示風景(2019年9月20日撮影)

横浜美術館開館30周年記念 オランジュリー美術館コレクション ルノワールとパリに恋した12人の画家たち

左:オーギュスト・ルノワール《ピアノを弾く少女たち》1892年頃 右:オーギュスト・ルノワール《ピアノを弾くイヴォンヌとクリスティーヌ・ルロル》1897-1898年頃 展示風景(2019年9月20日撮影)

横浜美術館開館30周年記念 オランジュリー美術館コレクション ルノワールとパリに恋した12人の画家たち

アメデオ・モディリアーニ《新しき水先案内人ポール・ギヨームの肖像》1915年 展示風景(2019年9月20日撮影)

横浜美術館開館30周年記念 オランジュリー美術館コレクション ルノワールとパリに恋した12人の画家たち

アンドレ・ドラン作品の展示風景(2019年9月20日撮影)

横浜美術館開館30周年記念 オランジュリー美術館コレクション ルノワールとパリに恋した12人の画家たち

アンドレ・ドラン作品の展示風景(2019年9月20日撮影)

横浜美術館開館30周年記念 オランジュリー美術館コレクション ルノワールとパリに恋した12人の画家たち

マリー・ローランサン作品の展示風景(2019年9月20日撮影)

横浜美術館開館30周年記念 オランジュリー美術館コレクション ルノワールとパリに恋した12人の画家たち

モーリス・ユトリロ作品の展示風景(2019年9月20日撮影)

横浜美術館開館30周年記念 オランジュリー美術館コレクション ルノワールとパリに恋した12人の画家たち

シャイム・スーティン作品の展示風景(2019年9月20日撮影)


印象派の巨匠ルノワールをはじめ、マティスピカソなど、19世紀末から20世紀前半のフランス近代美術が花開いた重要な時期の名品の数々を通して、芸術の都パリの“エスプリ”を横浜で感じてください。

 

女優・上白石萌音さんが音声ガイドナビゲーターを担当

横浜美術館開館30周年記念 オランジュリー美術館コレクション ルノワールとパリに恋した12人の画家たち

記者内覧会での歌唱・演奏披露の様子(2019年9月20日撮影)

音声ガイドのナビゲーターを務めるのは、女優の上白石萌音(かみしらいし もね)さん。美術館へ行くのが大好きで、音声ガイドナビゲーターを務めることはひとつの夢だったそうです。

 

9月20日(金)に行われた記者内覧会では、ピアニスト・福間洸太朗さんの演奏にあわせて、福間さんの編曲によるエリック・サティの「ジュ・トゥ・ヴ」をフランス語で歌唱されました。福間さんも、同音声ガイドで当時のパリの名曲のBGM演奏と解説で特別出演されています。音声ガイドの収録時間は約30分、貸出料金は560円(税込)。

 

▼おふたりの演奏・歌唱披露の動画はこちら

 

横浜美術館開館30周年記念 オランジュリー美術館コレクション ルノワールとパリに恋した12人の画家たち

プレイエル社のアップライトピアノの展示も(2019年9月20日撮影)


福間さんが演奏したのは、ルノワール 《ピアノを弾く少女たち》に描かれているのと同じプレイエル社のアップライトピアノで、同時期に制作されたもの。11月20日(水)までグランドギャラリーで展示(※)されています。※10月25日(金)をのぞく

 

また、11月20日(水)には横浜美術館グランドギャラリーでコンサートが行われ、実際の音色を聞くことができます。入場無料。時間は14:00~、16:30~の2回公演(各約20分、演奏:平洋子、増田美穂)。


横浜美術館開館30周年記念 オランジュリー美術館コレクション ルノワールとパリに恋した12人の画家たち
会期:2019年9月21日(土)〜2020年1月13日(月・祝)
会場:横浜美術館横浜市西区みなとみらい3-4-1)
開館時間:10:00〜18:00 ※入館は閉館の30分前まで
※会期中の金曜・土曜は20:00まで開館(ただし2020年1月10日(金)~12日(日)は21:00まで、入館は閉館の30分前まで)
休館日:毎週木曜日(12月26日は開館)、12月28日(土)〜1月2日(木)
観覧料:一般 1700(1600)円、大学・高校生 1200(1100)円、中学生 700(600)円
※小学生以下無料
※65歳以上の当日料金は 1,600円(要証明書、美術館券売所でのみ販売)
※( )内は有料20名以上の団体料金(要事前予約、美術館券売所でのみ販売)
障がい者手帳持参者と介護者(1名)は無料
※観覧当日に限り本展観覧券で「横浜美術館コレクション展」も観覧可

artexhibition.jp

 

「横浜開港160 周年記念」をテーマにした2つの展覧会も開催

横浜美術館30周年記念「絵でたどるペリー来航」展

「絵でたどるペリー来航」展 展示風景(2019年9月20日撮影)

「横浜開港160 周年記念」をテーマにした2つの展覧会横浜美術館コレクション展『東西交流160 年の諸相』」「絵でたどるペリー来航」展も同時期に開催。

 

横浜美術館コレクション展『東西交流160 年の諸相』」は、同館の作品収集の大きな柱でもある「東西交流」を再考する内容。開港期から第二次世界大戦後にいたる長い時間の中で、どのような異文化の響き合いが実現したのか、2018年度に収蔵したばかりのコレクションを含めて紹介されます。2020年1月13日(月・祝)まで。

 

絵でたどるペリー来航」展では、石版画、水彩画、油彩画など、さまざまなメディアで同じイメージを描いた作品群と『ペリー艦隊日本遠征記』の記述などの比較を通して、ペリー日本遠征のイメージを多様な視点でみられる展示となっています。こちらは2019年11月10日(日)まで、横浜美術館「アートギャラリー1」にて誰でも無料で観覧できます。

 

横浜美術館開館30周年記念 バースデー・ウィークエンド

11月3日(日・祝)に30周年を迎える横浜美術館。11月1日(金)~4日(月・振休)の4日間を横浜美術館開館30周年記念 バースデー・ウィークエンド」と題し、気軽に参加できる様々な企画が用意されます。11月3日(日・祝)は、横浜美術館コレクション展が誰でも観覧無料に! 横浜美術館で芸術の秋を堪能しては。その他の内容については、下記スペシャルページへ。

yokohama.art.museum

 

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