横浜・イセザキモールのシンボルのひとつ「不二家 横浜センター店」が2023年8月20日で一時閉店することになりました。これに合わせて、7月25日から提供している「お客様感謝セットメニュー」を食べに行ってきました。
「不二家 横浜センター店」について
不二家は1910年に横浜・元町に小さな洋菓子店として創業。1922年には「不二家 伊勢佐木町店」として2号店を開店します。関東大震災により両店舗を焼失し元町の店舗は閉店、伊勢佐木町店はバラック建てで営業を再開するなどの経緯を経て、1937年2月に現在の場所に建物を新築しました。
建物を設計したのは、建築家のA・レーモンド。横浜山手西洋館のひとつ「エリスマン邸」や「フェリス女学院 山手10号館」などモダニズム建築の作品を数多く残し、前川國男、吉村順三、ジョージ・ナカシマなどの日本の建築家にも多大な影響を与えています。
現在に至るまでの86年間、ガラス作りの外観はそのままに不二家の最も歴史のある店舗として営業を続けてきました。が、建物の老朽化が進んだことなどの理由から新たなビルへの建て替えられることに。2023年8月20日で一時閉店し、9月1日からは仮設店舗(イセザキモール内)で営業を開始することが発表されています。
新不二家横浜センタービル(仮称)の詳細については、建物の概要、スケジュール等が確定次第、案内があるようです。
レストランの営業開始は11:00から
「不二家 横浜センター店」は10:00に開店しますが、レストランの営業は11:00から。11:00前に入店すると、スタッフの方が「レストランをご利用でしたら順番にお呼びしますので、記帳してお待ちください」と声をかけてくれます。呼ばれるまで店内で待つことができました。
「お客様感謝セットメニュー」の内容と味は?
7月25日から提供開始した「お客様感謝セットメニュー」(税込2280円)は、「不二家レストランといえばコレ!」 という人気メニューの組み合わせたもの。内容は「不二家ハンバーグステーキ&海老フライ」「ライス」「イタリアンショートケーキ」「ドリンクバー」で、通常税込価格2670円のところ、税込2280円(=ふじや)となっています。
オーダーを済ませ、ドリンクバーへ。見上げると、開店時から飾られているというレリーフを見ることができます。
席に戻って、少しすると「不二家ハンバーグステーキ&海老フライ」と「ライス」が運ばれてきました。
ハンバーグステーキにはデミグラスソースがかかっており、厚さ約2cmとボリューム感があります。
海老フライはサクサクの衣の中にエビの身がたっぷり詰まっていました。添えてあるタルタルソースも美味。
食事が終わると、イタリアンショートケーキが運ばれてきます。不二家伝統のショートケーキで、紅茶風味のケーキシロップを使い、スポンジと素材をボウルでなじませ、さらに飾りつけをしているそう。アイスティと一緒にいただきました。
懐かしい昭和の面影を今に残すレストランでのひと時を楽しめるのは8月20日までです。
「不二家 横浜センター店」概要
住所:横浜市中区伊勢佐木町1-6-2
TEL:045-251-2105
営業時間:レストラン11:00~21:00(L.O.20:00)、売場10:00~21:00
定休日:無休 ※2023年8月20日まで。9月1日から仮設店舗(伊勢佐木町1-6-6)で営業
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