横浜・山下ふ頭に2020年12月19日(土)、実物大ガンダムを展示する施設「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA(ガンダム ファクトリーヨコハマ)」がついにオープン。
その前日に関係者を招いたオープニングセレモニーが開催。富野由悠季 総監督やロックバンド「LUNA SEA(ルナシー)」が登場し、会場を盛り上げました。
※画像はすべて2020年12月18日撮影
- ガンダムの一歩が明るい未来への一歩へ
- ガンダムがついに横浜の大地に立つ
- 1/1ガンダムが動いた時の優しさ……
- 緊急事態発生!ガンダムがまさかの制御不能に
- SUGIZOさんのために50周年は「動くザク」を
- GUNDAM FACTORY YOKOHAMA(ガンダム ファクトリーヨコハマ)概要
ガンダムの一歩が明るい未来への一歩へ
はじめに、主催者を代表して株式会社バンダイナムコエンターテインメント 宮河恭夫 代表取締役社長があいさつ。
「今回のガンダムを動かすプロジェクト『ガンダムGLOBAL CHALLENGE』は2014年にスタートしました。今できる表現で動くガンダムを作る、これがわれわれの出発点でした。多くの世代の方々と議論し、語り合いながらこのガンダムを作ることができました。ガンダムの一歩が次の技術への一歩、明るい未来への一歩となれば、と考えております」
ガンダムがついに横浜の大地に立つ
続いて、来賓の林文子 横浜市長が登壇。
「実物大18mのガンダムを動かすという、世界初の壮大な夢を実現させる舞台として、この横浜をお選びいただき、本当に光栄です。新たな歴史がここ横浜から始まります。『ガンダム』は世界に誇る、最強のコンテンツです。そのガンダムがついに横浜の大地に立ちました。6年の歳月をかけて実現したプロジェクト。分野や世代を超え、沸き上がる熱い想いと強い想いがこのとてつもない、大きなガンダムを動かしました。コロナ禍にある世界中の人々の心を明るく輝かせ、勇気づけてくれるものと確信しております」
1/1ガンダムが動いた時の優しさ……
最後に「機動戦士ガンダム」富野由悠季 総監督が、「動くガンダム」のプロジェクトの意義を次のように語りました。
「お子様方には『ごめんなさい』と申し上げます。二本足歩行のできる実物大ガンダムを作れなかったからです。
けれど、今回制作し、こうして展示した1/1ガンダムは今まで以上に人の形がすばらしいということを教えくれました。
この大きさの人形(ひとがた)とおもちゃカラーというものがどれほどすばらしいものであるか、ということを見せてくれているからです。
この大きさの人の形が動いた時の優しさというのは、いったいなんなのでしょうか。
みなさんは、ことにお子様方は知っているはずです。新幹線とか新しく作られた自動車とか、遊園地の乗り物で知っているはずです。動いても優しい。しかもガンダムはこの大きさでおもちゃカラーで動いたからこそ、この動きが優しくって気持ちがいいということを教えてくれたのです。
そんなことは、このように作ってもらわなければわからなかったのが、われわれ大人の立場でした。そういう意味では、大人たちというのは想像力がなくっておバカさんだった。そういうように思っています。
今回、そのようなことを勉強させていただけたということは、本当にうれしく思っています。
見ていってください。ガンダムは優しかったんです。ありがとうございます」
緊急事態発生!ガンダムがまさかの制御不能に
この後、プレス内覧会で披露されなかった「動くガンダム」の演出へ。
▲パイロットがコックピットへ乗り込むシーンが特別に行われました(通常時は行われません)
▲各部のチェックを終えて、いよいよ起動へ……
▲赤いアラートが点滅し、トラブルが発生。制御不能となり、ひざまづいてしまうガンダム……! パイロットが手動で再起動するという設定で、無事に制御が回復
▲ステージにLUNA SEAのメンバーが現れ、「機動戦士ガンダム」40周年の記念テーマ曲『THE BEYOND』を熱唱(オフィシャル提供)
SUGIZOさんのために50周年は「動くザク」を
富野総監督、LUNA SEAのRYUICHIさん、SUGIZOさんによるスペシャルトークへ。
MCをつとめたFMヨコハマのDJ 光邦さんに動くガンダムを目の当たりにした感想を聞かれた富野総監督。
富野総監督「ちょっとだけ驚いています。本気になって作る人がいるとは思ってなかったので。がんばってくださった方々、本当にありがとうございます。そのへんにたくさんいらっしゃると思います。ご苦労さまでした」(拍手)
RYUICHIさん「子どものころは入り込んでいたんです、ガンダムの世界に。ア・バオア・クー(最終回に登場する要塞)まで。本当に大好きで。まさかね、本当に。地球上にリアルなガンダムが降り立つとは」
DJ 光邦さん「『かながわ観光親善大使』のRYUICHIさんですから。世界に先駆けて、神奈川ですから」
富野総監督「神奈川出身としては、とてもうれしく思っております(富野総監督は小田原市出身)」
RYUICHIさん「ガンダム降臨ですから。僕らも神奈川出身のバンドなので」
SUGIZOさん「基本的にジオン公国民なので(笑)。できれば、ガンダムよりもザクをと思っていた派なんですが。問答無用でガンダムに涙してしまいました。50歳になっても、1/1ガンダムを見てしまうと10歳の自分に戻っていて。知らず知らずに涙してしまうという。根源的な強さがあるなと思って。ジオンから連邦に乗り換えようかなと」
富野総監督「乗り換える必要はないと思います。次は、50周年では、動くザクを」
SUGIZOさん「40周年の記念テーマをLUNA SEAとしてガンダムのもとで演奏させていただけたことが感無量で。それを富野監督に聴いていただいて。子どものころの自分にこんな誇らしいことはないなと。感動しています」
富野総監督「(LUNA SEAの皆さんがガンダムの)視聴者じゃないと思っていた」
SUGIZOさん「実は『ザンボット3』(ガンダム以前の富野総監督の作品)からの視聴者ですので」
富野総監督「その話はやめましょう(笑)。今日はガンダムで」
(C)創通・サンライズ
GUNDAM FACTORY YOKOHAMA(ガンダム ファクトリーヨコハマ)概要
期間:2020年12月19日(土)~2022年3月31日(木)
時間:10:00~21:00 ※最終入場20:00
場所:山下ふ頭(横浜市中区山下町279-25)※通常は入場禁止エリア
※施設メンテナンスのため休業する場合があります
※開催期間外は山下ふ頭エリアに入場はできません
※時期によって営業時間を変更する場合があります
入場料(要事前購入、時間指定制):大人(13歳以上)1650円、小人(7歳以上12歳以下)1100円 ※いずれも税込
GUNDAM-DOCK TOWER観覧料:3300円(税込)※別途同日の入場料が必要
※アプリ、ウェブ限定販売
※6歳以下は大人1名につき3名まで無料(年齢は入場日時点の年齢)
アクセス:ベイサイドブルー(連節バス)「山下ふ頭」下車すぐ、みなとみらい線 元町・中華街駅下車
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