横浜市を中心にスーパーマーケットを展開する相鉄ローゼンが、30~50歳代の男性向けの、ボリュームがありながら栄養バランスを考えた「ハマの元気ごはん弁当」を2023年7月1日から31日まで販売。どのようなお弁当なのか食べてみました。
「ハマの元気ごはん弁当」開発の経緯
「ハマの元気ごはん弁当」は、市民の健康的な生活の実現を目的として、「市民の健康づくり及び誰もが自然に健康になれる食環境づくりに向けた取り組みを行うための協定」を横浜市と締結したことが発売のきっかけ。男性の肥満者の割合は女性と比べて多いという全国的な健康課題を踏まえ、30~50歳代の男性向けの、栄養バランスを考えたものとなっています。
これまでの横浜市の取り組みは、栄養バランスのよい食事の重要性について、市民への情報提供による啓発が中心でした。しかし、今後は栄養バランスのよい食事がとれるような環境を整えていくことが必要と考え、2022年度から産学官で連携することに。相鉄ローゼンを含む複数の食品関連事業者や、お茶の水女子大学等の学識経験者が参加した横浜市食環境整備検討会がスタートしました。
検討会では、「中食(なかしょく)」(お弁当や総菜等)に重点を置いた取り組みや、量と質を兼ね備えた栄養バランスの1食あたりの栄養価の基準を検討。それをもとに「ハマの元気ごはん弁当」が誕生しました。
「ハマの元気ごはん弁当」の基準
「ハマの元気ごはん弁当」1食あたりの栄養価の基準は以下の通り。
①エネルギー:650~850kcal ※一般的なカツ丼よりも約200kcal低い
② 主食(ご飯150~200g)、主菜(肉・魚・卵・大豆製品)、副菜(140g以上)が揃っている
※副菜:野菜、いも類、きのこ類、海藻類
③ 脂質のエネルギー比(脂質20~30%)
④ 食塩相当量 3.5g未満
この基準を満たした上で、普段かつ丼や天丼などを食べている揚げ物が好きな男性でも手に取るような、栄養バランスが整っているお弁当となっています。
「ハマの元気ごはん弁当」食べてみた
ごはんは約200gで、なかなかのボリューム。海苔がのっていて、白米と海苔の間にはおかかが入っています。
ガッツリ食べたい人のために、主菜はチキンカツ、から揚げ、ちくわ天。どれも油っぽくなくて、あっさりしています。ムネ肉を使ったチキンカツは厚みがあり、食べ応えがありました。
副菜は、煮物(大根、ニンジン、レンコン、いんげん、カボチャ、シイタケ、こんにゃく)、きんぴら、おひたし、キャベツの千切り、ミニトマト。煮物やきんぴらは、野菜の旨味を感じることができます。
さらに、揚げ物の下に野菜ステーキ(レンコン、いんげん、カボチャを揚げたもの)が隠れています。野菜が多めなので、罪悪感を感じることなく、揚げ物のお弁当を楽しめました。
横浜市は、今回の取り組みの効果検証を産学官連携で行い、多くの企業で横浜市基準を満たす栄養バランスのよいお弁当が販売されるよう、仕組みの構築を検討していく、とコメントしています。
「ハマの元気ごはん弁当」概要
価格:646円(税込)
販売期間:2023年7月1日~7月31日(予定)
取り扱い店舗:そうてつローゼン全51店舗(横浜市内26店舗)
URL:https://www.sotetsu.rosen.co.jp/
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