元 横浜国立大学の室井尚先生が亡くなられた、と、Facebookに投稿があり知りました。室井先生との関わりは「横浜トリエンナーレ2001」(会期:2001年9月2日~11月11日)まで遡ります。シンボルともいえる巨大バッタ作品《インセクト・ワールド 飛蝗(ひこう)》の作者のおひとりで、巨大バッタが再浮上するまでを取材させていただいたのでした。
横浜トリエンナーレ2001のシンボル「巨大バッタ」とは
巨大バッタこと、『椿昇+室井尚《インセクト・ワールド 飛蝗(ひこう)》2001』は、「横浜トリエンナーレ2001」のシンボルともいえる作品でした。体長約34メートルという巨大なバルーンで、ヨコハマ グランド インターコンチネンタル ホテルの壁面に吊り下げて展示されたのでした。今思い出しても無謀ともいえる作品の舞台裏を密着取材させていただきました。
当時、オールアバウトは2001年2月に立ちあがったばかりのひよっこウェブメディアでした。そんなまだ未知のメディアの取材が許されたのも室井先生が「いいですよ」と言ってくださったおかげです。
2001年当時は、デジカメに保存できる枚数が少なく(48枚くらい)、今ほどパシャパシャ撮っていません。フィルムカメラとフィルムも駆使し、記録しました。
打ち上げの席でどうして取材を受けてくださったのかを伺うと、「オールアバウトジャパン(←当時の媒体名)ってかっこいいじゃない。日本のすべて、だなんて。スケールデカイよね」というようなことを言っておられたと記憶しています(多少美化)。
「巨大バッタ」シリーズ3部作
そんな2001年9月~10月に掲載した『プロジェクト X』気取りの記事(3部作)を現代に蘇えらせるべく、画像をスマホでも読めるように入れ替えました。
室井先生、当時、記事にも書いていましたが、このプロジェクトに関わった学生さんたちは、皆それぞれの場所でデカいことをしていますよ。そちらでもまた忙しくしておられることと思いますが、どうぞ天から見守っていてあげてください。お疲れさまでした。ありがとうございました!
巨大バッタは「開港博Y150」でも大活躍
巨大バッタは2009年の「開港博Y150」でも大活躍。ベイサイドエリア、ヒルサイドエリアで地上置きされました。
「劇団唐ゼミ☆」劇団員と市民公募のメンバー約30名で構成された、「飛蝗隊(ひこうたい)」の隊長をつとめたのは室井先生でした。