横浜ウォッチャー

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「鎌倉殿の13人スペシャルトーク in 横浜」へ!中川“重忠”&大野“遠元”が撮影秘話語る

KAAT神奈川芸術劇場ロビーに設置された鎌倉殿の13人ゆかりの地コーナー

KAAT神奈川芸術劇場で2022年8月21日に開催された「鎌倉殿の13人スペシャトーク in 横浜」へ。トークショーには、畠山重忠を演じる中川大志さんと、足立遠元を演じる大野泰広さんが登壇。坂本有花アナウンサーの進行で中身の濃い100分でした。

約1000席に対し、なんと10倍以上の応募があったとのこと。せっかく当選したので、印象的なトークを勝手にレポートします。※取材ではなく記録などしていないので、流れやニュアンスが異なること、ご了承ください

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“大河”で共演するとファミリーのよう

KAAT神奈川芸術劇場 外観

KAAT神奈川芸術劇場 外観

中川さんは役柄にちなみ、「こんにちは、見栄えの良い男です」とあいさつ。大野さんもすかさず「見栄えが良くてすみません」と続け、場内を沸かせました。

おふたりは過去にも大河ドラマ真田丸』、朝ドラ『なつぞら』で共演したことがあり、互いの印象を聞かれると、「安心できます。大河は撮影期間が長いので、共演した方はファミリーのように思います」と中川さん。「成熟度が増したよね。大志くん、24歳でしょ? 中に40歳ぐらいのおじさんが入っているんじゃないかと思うくらい、落ち着きがあって」と大野さんが指摘すると、「それはいわない約束でしょ!」と中川さんが切り返し、ふたりの仲の良さを醸し出していました。

ちなみに、『鎌倉殿の13人』では、足立遠元が娘(菊の前)を畠山重忠に嫁がせており、義理の親子という間柄となります。

 

ゆずが好きなので横浜も好き

「横浜にはよく来ますか?」との質問には次のようなやりとりが。

中川さん「ゆずさんが好きなので横浜も大好きで。家族とも来ますし、赤レンガ倉庫や中華街も行きますし。コスモワールドとか夜景を見たり、ドライブしたり」

大野さん「タンバリン持って?」

中川さん「タンバリンは持たないですけど…、ゆずさん聴きながらですね」

大野さん「僕はデートで来てました」

中川さん「えっ、そこ、もっとくわしく…」

大野さん「掘り下げますか!? 長い下り坂を自転車で」

中川さん「二人乗りでゆっくり」※どちらがどちらの発言だったか失念※

 

「見栄え」の良い男、畠山重忠を演じるにあたって

ロビーに展示されていた畠山重忠のパネル

ロビーに展示されていた畠山重忠のパネル

キーワードに沿ってトークが繰り広げられていきました。まずは「見栄え」。中川さんが演じる畠山重忠についての人柄や撮影秘話が飛び出しました。

中川さん「(「見栄え」とスクリーンに大きく映し出され)文字で見るとシュールですね(笑)。最初のころはそんなにフィーチャーされていなかったと思うんですけど。北条に入ってからか…、あ、鎌倉入りの先陣の時からか…。(上総介を演じる)佐藤浩市さんの顔が怖くて。『ポッと出の、お前がぁ』みたいな険しい顔が印象的でした。最終的には、山本耕史さん演じる三浦義村に『見栄えが良すぎるから前へ出るな』と言われて『そうですか…、やはり見栄えが』って自分で言って『あ、自覚してたんだね』って」

脚本を読むと決して笑いをとるシーンではないはずなのに、現場ではコミカルなシーンになって気が抜けないことも多々あるそう。静の舞で演奏するシーン、義村の「適当にたたいておけばいいんだろ」というセリフに対して「『音曲(おんぎょく)をあなどるな。私がこの域に達するまでどれだけの年月がかかったかとお思いか』と言っておいて、実際に演奏するのはシャ~ンと鳴らす銅拍子(どびょうし)。琵琶とかそういう楽器ではなくて。義村が『えっ、それ?』みたいな軽蔑した目で見るんですが、耕史さんが『目線送っていい?』と提案し、笑いのシーンになりました。銅拍子はきれいな音を出すのはホントは難しいんですけど」と、中川さん。

すると大野さんが「あれ、ボケかと思ったら、史実なんでしょ?」と補足すると、「そうなんですよ! 吾妻鏡に書いてあって。三谷さんの脚本は想像だろうと思うシーンが史実に基づいていたり、史実だろうと思うシーンが創作だったりします」と、三谷脚本のおもしろさを役者目線で語りました。

 

年上に見せるため「口ヒゲ」を提案

ロビーに展示されていた畠山重忠のパネル

鎌倉入りのシーンは40度近くあり、馬の背も熱くたいへんだったそう

畠山重忠については「教科書に出てくるような人物ではないので、ほとんど知らなかった」、と中川さん。資料を調べていくうちに「重忠が生まれた埼玉県深谷市というのは馬の産地でもあって。 一の谷の合戦のひよどり越えの際、重忠がケガをした愛馬をかついで降りたという話がありますが、馬を相棒のように大切に思っていたんだろうなと。そんな思いも表現できればいいなと」と、役作りへの思いを披露。

29回からつけはじめたという「口ヒゲ」については「僕が提案したんですよ。泰時(=坂口健太郎さん)やトキューサ(=北条時房瀬戸康史さん)とは実年齢が下なので、年上感を出した方がよいのかなと」と、中川さん。「小栗旬さんや耕史さんに『フレディ・マーキュリーみたい』と言われて。耕史さんには『お疲れさマーキュリー』とか(笑)」といじられたことを明かしました。

「40代になったらフレディが完成するね」と大野さんがイジると「タンクトップ着てるかもしれないです」(中川さん)。『ボヘミアン・ラプソディー』を観なおしたというわけで、当日登壇した衣装(パンタロン風フレアパンツ)は、フレディ・マーキュリーを意識したものと思われます。

山本耕史さんは、ビデオメッセージで出演。

「清潔感の塊。24、5でしょ? 僕らの世代(山本さん45歳、小栗さん39歳)に馴染んで重忠を演じる大志くんが末恐ろしい…。見栄えだけにとらわれがちだけど、実力が素晴らしい」と、中川さんの演技を大絶賛していました。

中川さんは「うれしいですね(照)。耕史さんは撮影中でもくすぐってきて。それだけはやめて欲しいです(笑)」と、きっぱり。

実は文武両道「できる男」足立遠元

続いて「できる男」というキーワードが画面に映しだされると、大野さんは「えっ、これサプライズゲストある?『やれば~』の人(=仁田忠常を演じたティモンディ高岸宏行さん)出てくる?」と笑いを誘うと、坂本アナが「足立さんのことですよ。文武両道の」とフォロー。

「遠元はできる男だと思います。京都と縁があるのは大きかった。“13人”に選ばれた時は70歳くらいで。ご意見番だったんじゃないかな。公文所唯一の坂東武者ですし。重忠にもトキューサ(笑)にも、京都(藤原光能)にも娘を嫁がせてるし。人脈とか情報網とかではすごく活躍したんじゃない? 足立の土台を作った人だよね」と、大野さん。

「前に出すぎる人じゃなくて、素敵ですよね」と、中川さんが遠元の印象を述べると、「そうそう、素敵なんですよ、あまりフィーチャーされてないですけど。わかんないことあったらなんでも聞いて、みたいな」と、続けました。(この後、『会社の上司が遠元みたいなデキる人だったら』みたいな短いコントが繰り広げられました)

お気に入りのシーンは「とんぼ取り」

大野さんが役作りのために準備したことは「とんぼ取りとすり足」。手をつかずに立ったり座ったりするところも大変だった、とのことで「畳ではなく板なので、ひざが青あざだらけ」(中川さん)とも。

お気に入りのシーンについて聞かれると、「全部なんだけど」と長考の末、「とんぼを取って大姫を笑顔にさせたところかな」と答えた大野さん。中川さんが「頼朝さんの病状を御家人たちに報告するシーン、好きですよ」と話をふると、「初めての大役で緊張しちゃったのかな。2行ぐらい読み上げたら和田さん土肥さんが『何言ってるんだー』って詰めよってきて。あそこでかばってくれたの、重忠なんだよね」と、細かなシーンにふたりの関係性が描かれていることを明かしました。

吾妻鏡では遠元の最期は書かれていなくて。しれっと息子が出てくるので、壮絶な最期ではないのかなと。(三谷さんの脚本では)想像で描かれるかもしれませんけど。とんぼを取りそこなって井戸に落ちるとか」(大野さん)

衣装合わせの際に、甲冑(鎧)が用意されていたものの、「今回はいらないでーす」みたいな感じで撤去され、「武」で活躍するシーンがないと悟ったそう(今回のトークショーの感想の投稿するためのハッシュタグ「#まぼろしの鎧」はここから)。

鎌倉殿の13人⇒もう8人に「坂東はどうなる?」

『鎌倉殿の13人』スタンディ

『鎌倉殿の13人』スタンディ

最後に「坂東はどうなる?」というキーワードへ。

大野さん「比企の領地は畠山と足立の間。比企がいなくなったので。何かが起こりそうですよね」

中川さん「比企の館を襲撃した時、義盛さん(和田義盛横田栄司さん)に『何で畠山だけスローモーションなんだよ!?』って怒られました(笑)。義盛さん、顔のヒゲは自前なんですけど、腕や胸は1時間かけてつけて、1時間かけて取るんです。細かい毛が落ちていたら『義盛さん、いたんだな』ってわかる(笑)」

粛清されていった武将について中川さんは、上総介「スタジオの空気が重かった」、義経「アクセルしかついていない人。畠山がブレーキだった」、景時「平家から寝返ったところなど通じるところがあったと思う」と語りました。

「生きていて欲しかった人はいますか?」との問いに「全成さん。カットされちゃったんですけど、最後、常陸でしたっけ? 流されるじゃないですか。本編ではほとんどからみはなかったんですけど、重忠だけ見送りに来るシーンがあって。北条は誰も見送りに来てくれなくてさみしいと。1年ほどの辛抱ですよ、と。いいシーンだったのに『カットされちゃいましたねー』」と、中川さん。「円盤化したら、そこ入れて欲しいですよね」と、坂本アナ。

マップを手に重忠ゆかりの地めぐり

会場では『鎌倉殿の13人』畠山重忠ゆかりの地マップなどが配布

会場では『鎌倉殿の13人』畠山重忠ゆかりの地マップなどが配布

スクリーンで、大野さんが重忠ゆかりの地である横浜市旭区を巡ったことが紹介。重忠の内室で遠元の娘である菊の前が駕籠(かご)ごと埋葬されたと伝えられている「駕籠塚(かごづか)」、重忠の首が祭られたとされる首塚、重忠をはじめ一族郎党が埋葬されたと伝えられている薬王寺の「六ツ塚」に手を合わせている姿が映し出されました。

「背中で語っていますよね」と中川さん。

大野さんは「すごくきれいに手入れされていて。生誕地ではないのに800年以上も愛されているってすごいよね。ゆかりの地マップというのがあって。重忠にちなんだ商品なんかもいろいろあって。ビックリだよ。実際に足を運んでみると『ここから歩いて鎌倉へ向かったんだな』と実感がわくよね」と感想を述べると、中川さんは「重忠を1年くらい演じているので他人事とは思えなくて。地元の方が800年以上も伝え続けてきた重忠への期待を裏切らないように演じ切りたいですね。放送終了後に僕も改めてお参りに行こうと思います」と、終焉の地探訪を約束しました。

畠山重忠終焉の地・旭区の紹介パネル

畠山重忠終焉の地・旭区の紹介パネル

中川さんは「重忠が『いつ、どうなる』というのは言えませんけど…、ゆかりの地に僕がいるということは…。最期は大河史上、なかなかないシーンになっていると思います。期待してください」と、アピールしました。

「婿殿に上から目線でアドバイスを」との来場者からの声を受け、大野さん「坂東武者らしく、華々しく散ってくれ」中川さん「ははっ」というやりとりが披露されました。

この「鎌倉殿の13人スペシャトーク in 横浜」の模様は今後放送予定とのことです。

 

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