2021年4月、みなとみらい21地区に神奈川大学の新キャンパスが誕生。この「みなとみらいキャンパス」では、国際日本学部などのグローバル系3学部の学生が学びます。
また、1~3階にカフェや図書館などが入る一般の方も利用可能な人と知の交流拠点「ソーシャルコモンズ(※)」を設け、新たな価値やイノベーションが創出される場を提供します。2021年3月29日に行われた内覧会の様子を紹介。
※一般の方の利用は、2021年5月中旬の開始を目標としています
<INDEX>
- 神奈川大学 みなとみらいキャンパスについて
- 地域に開かれた人と知の交流拠点「ソーシャルコモンズ」とは
- 21階「トップラウンジ」は富士山、スカイツリーも見える!?
- 学生の多様な学び、オープンな学びを実現
- SDGs<環境・ダイバーシティ・安全/防災対策・コロナ対策>に配慮
- 神奈川大学みなとみらいキャンパス 概要
神奈川大学 みなとみらいキャンパスについて
神奈川区にある「横浜キャンパス」と平塚市にある「湘南ひらつかキャンパス」に続く、3ヵ所目のキャンパスです。
「国際・日本」の融合した未来「創造・交流」キャンパスをコンセプトとし、高さ約100m、21階建ての校舎に教室や研究室、学食などの施設が入り、新設の国際日本学部・外国語学部・経営学部のグローバル系3学部の学生約5000人が学びます。
神奈川大学は、創立者・米田吉盛氏が29歳の時(1928年)に、横浜で働く勤労青年の旺盛な勉学需要に応えるために発足させた横浜学院が前身。
兼子良夫 理事長兼学長は「創立90年余りを経て発祥の地の近くに、新たな時代にふさわしいグローバル人材を育成する知の拠点となるキャンパスを開設することとなりました。創立意義を今一度見つめ、創立100周年を前に未来を見据えた発展のため、またより良き形で社会に貢献するために大きな意味を持つと考えています」と話しました。
地域に開かれた人と知の交流拠点「ソーシャルコモンズ」とは
みなとみらいキャンパスを象徴する「ソーシャルコモンズ」(1~3階)。
学生、教員だけでなく、地域・社会に開かれており、オフィスワーカー、外国人、近隣住民、観光客など、あらゆる「人」が集い、「知」が交流することで、新たな価値やイノベーションが創出される場となることを目的としています。
なお、1階ラーニングコモンズ、2、3階の図書館の一般の方の利用については、5月中旬の開始を目標としています。
グローバルラウンジ(1階)
神奈川大学の学生を対象とした語学学習レッスンなどを行う外国語専用ラウンジ。留学促進や支援イベントなども実施予定となっています。今後は地域の方が参加できる異文化交流イベントなども予定。
観光ラウンジ(1階)
旅行代理店「株式会社旅工房」と連携し、みなとみらい21地区を訪れる方に向け、観光情報の発信、旅行商品の販売、観光イベントの実施などを行います。観光を学ぶ学生のインターンシップやゼミ活動を通じ、地域の活性化や観光人材の育成の場としても活用。
ラボ(1階)
学生はもちろん、一般の方も利用可能なラボ。3Dプリンター等のデジタル・ファブリケーション機材を設置し、アイデアのプロトタイプ制作が可能なほか、体験教室、ワークショップなどのイベントも実施予定です。
体験・展示エリア(1階)
神奈川大学やパートナー企業などと連携して共創したソリューションなどを展示するエリア。体験型学習なども予定。
カフェ、レストラン(1階)
学生はもちろん、一般利用も可能なカフェ、レストランがオープン。カフェのみ4月1日から一般利用可能となっています。
1階カフェ「NORTH LINK Coffee & Tea KANAGAWA Univ.」
札幌「森彦」焙煎のコーヒーを使ったコーヒーメニューやティーサロン「ラヴォンド」監修の紅茶メニュー、札幌「円山ジェラート」のジェラートを使ったジェラートドリンクなど、人気店とのコラボによるメニューを提供する「ノースリンク」のカフェ。
ミートアップイベントなども構想されており、学生と企業をつなぐコミュニティーハブとしての機能も果たします。
営業時間:平日 8:00~21:00、土日祝 8:00~21:00
※新型コロナウイルスの影響により当面の間は以下の通り
平日8:00~19:30、土日祝8:00~19:30(4月中は日曜休み)
URL:https://www.northlink.co.jp/coffee&tea/minatomirai/
1階レストラン「The Voyage(ザ ボヤージュ)」※2021年夏オープン予定
ボヤージュ=航海という意味。世界を見て回るという思いを表現し、世界のビールを提供します。GLOBALとLOCALを掛け合わせた「GLOCAL」をテーマに地産地消の食品、世界の食文化が楽しめます。
セルフサービス形式のほか、オーダーを聞いてサーブしてくれるスペースも。奥のVIP席では代表的な日本食である寿司も楽しめます。
社会連携センター(1階)
みなとみらい21地区は、グローバルビジネスを展開する企業や国際機関、官公庁、文化施設などが集まる、横浜の中でも最先端のエリア。この立地の特性を活かし、企業や行政と協働した「オープンイノベーション」を推進する拠点となることを目指します。
米田吉盛記念ホール(1階)
創立者の名を冠した、約400席のホール。3面がガラス貼りで明るく、屋外からも学びの場がみなとみらいの風景の一部に。講演会やセミナーなどで使用される予定です。
図書館(2、3階)
2、3階の図書館をはじめ、1階のソーシャルコモンズ、各階に配置されるラーニングコモンズにも資料が配架され、キャンパス全体で約20万冊を収蔵します。
1階のナレッジコア(吹抜け空間)から2、3階の図書館まで立体的に繋がっています。1階のソーシャルコモンズには最大約5000冊の書籍等を配置し、自由に本を手に取ることができます。
日本の大学では初めてとなる貸し出しアプリを導入。図書館カウンターに立ち寄ることなく、スマートフォンのアプリでその場で資料の貸し出しが可な画期的なシステムです。
URL:https://www.kanagawa-u.ac.jp/library/
エクステンションセンター「KUポートスクエア」(2階)
みなとみらい・クイーンズタワーから移転。社会に開かれた大学として、ビジネス関連、情報・語学、ライフスタイル、文化教養、資格取得など100超の講座を開講し、市民の学びの場を提供しています。
URL:https://www.ku-portsquare.jp/
21階「トップラウンジ」は富士山、スカイツリーも見える!?
みなとみらいキャンパスでは、さまざまな交流の場と憩いの空間が提供されています。
21階「トップラウンジ」には、カフェテリア(Light House:136席)があり、西には富士山、東にはスカイツリーが望めるロケーションです。国内外の料理を作って学生同士が交流できる「アクティブキッチン」を併設しています。
7階の学生ラウンジは、学食(スクルド:294席)を兼ねたラウンジ。緑あふれるテラス(6、7階)にも出られます。
なお、学食、トップラウンジの一般の方への開放は2021年4月現在、未定となっています。
学生の多様な学び、オープンな学びを実現
学生の自律的学習を促すため、ラーニングコモンズと呼ばれる学習スペースを随所に配置して、多種多様な学習の場を提供。
また、アクティブラーニング、グループディスカッションが可能な演習室の多くをガラス張りにして、オープンな学びを実現しています。
高層階には3階分を1ユニットとして各フロアをつなぐ「プレゼンフィールド」を階段の一角に配置。プロジェクターなどが設置され、さまざまな発表を行えるスペースとして活用できるようになっています。
教員向けのラウンジをワンフロアに集約し、3学部の先生方が学部の垣根を超えて交流できるようになっています。
SDGs<環境・ダイバーシティ・安全/防災対策・コロナ対策>に配慮
2018年9月に公表した「神奈川大学ダイバーシティ宣言」において、世界の恒久平和と人類の幸福の実現に貢献できる良識ある市民を育成し、社会に存在する差別や偏見の根源的な解明と解決をめざすことを掲げています。
合わせて、SDGs(持続可能な開発目標)について、持続可能な世界を実現するための17の目標と169のターゲットの達成に向けた研究・教育を推進。
みなとみらいキャンパスでも、自然エネルギーの利用、ヒートアイランド対策(敷地の5%以上を緑化)、誰でもトイレの設置(1~21階すべてのフロアに24ヵ所)などSDGsに配慮した建物を実現しています。
地域にも広く開放されている神奈川大学みなとみらいキャンパス。「知」に触れることができる学び舎に足を運んでみては。
2021年4月2日現在、1階カフェのみ一般利用可。1階ラーニングコモンズ、2、3階の図書館の一般の方の利用については、5月中旬の開始を目標としています。
神奈川大学みなとみらいキャンパス 概要
住所:横浜市西区みなとみらい4-5-3
アクセス:みなとみらい線 新高島駅より徒歩約4分、みなとみらい線 みなとみらい駅より徒歩約6分、横浜駅より徒歩約11分、桜木町駅より徒歩約12分
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