横浜・三溪園近くの住宅街の中に佇む「桜山ホテルカフェ」。「ホテル」というネーミングでありながら宿泊はできない「古民家カフェ」です。9月からスイーツメニューに加わった「ごまと栗のモンブラン」を食べに行き、お店の由来を聞いてみました。
- 「桜山ホテルカフェ」について
- 「桜山ホテルカフェ」どこにある?
- カフェなのに、なぜホテル?
- 絞り立てマロンペーストを使った「ごまと栗のモンブラン」
- 北海道生乳をそのまま楽しめるソフトクリーム
- 桜山ホテルカフェ 概要
「桜山ホテルカフェ」について
「桜山ホテルカフェ」は、横浜・三溪園近くの住宅街に佇む昭和の古民家を利用したカフェ&ギャラリーです。イタリア生まれ横浜育ちのクリエイティブチーム「ALTO CAMPO COMPANY」(アルト・カンポ・カンパニー、以下、ACC)のプロデュースにより、2023年4月にオープンしました。
カフェでは、オーガニックな食材にこだわるフードメニューと和スイーツのコラボレーションメニューを提供。日本伝統の益子焼や波佐見焼の窯元からの器や、テーブルコーディネートなど、美術館カフェレストランをプロデュースしてきたACCによる雰囲気を楽しむことができます。
「桜山ホテルカフェ」どこにある?
場所は、本牧通りから三溪園に向かう途中にある老舗パン店「本牧クレール」の交差点を右に曲がって少し歩いたところ。閑静な住宅地に佇んでいます。
店内へは靴を脱ぎ、スリッパに履き替えてあがります。屋内には洋風のリビングと和室、屋外にはテラス席があります。空いていれば席を自由に選ぶことができます。
席を選んだら、スタッフのいるカウンターでメニューをオーダーし、会計をすませます。
カフェなのに、なぜホテル?
カフェなのに店名に「ホテル」と入っているのはなぜでしょうか? 理由をスタッフの方に伺うと、100年以上前に遡るとのことでした。
明治時代、横浜・山手に星のかたちの屋根をつけた小さな木造の宿がありました。その名は「桜山ホテル チェリーマウンテン」。そこは春になると桜が咲き誇り、美しい風景が広がっていたそうです。
“マサさん”という一人の女性がイギリス人からそのホテルを受け継ぎ、経営者となります。しかし、1923年の関東大震災で山手の桜と桜山ホテルは跡形もなく消え去ってしまいます。
「桜山ホテルカフェ」は、マサさんが養子として迎え入れた男の子と女の子が幸せに暮らした場所で、築70年以上の古民家とのこと。女性経営者マサさんの足跡を後世に語り継いでいきたい…、そんな想いが店名に込められています、と教えてくれました。
絞り立てマロンペーストを使った「ごまと栗のモンブラン」
この日は「桜山ケーキセット」(ドリンク付・税込1500円)を食べてみることに。ちょうど9月から秋の食材に変わり、「ごまと栗のモンブラン」と「紫芋のジェラート」という組み合わせでした。
モンブランのマロンペーストは絞り立て。中には生クリームと栗の甘露煮、渋皮煮2種類の栗が入っています。土台となっているオーガニッククッキーは、サクサクと軽く、ゴマの風味が効いた深い味わいでした。
紫芋のジェラートは芋の風味が上品な味わいで、おかわりしたくなるおいしさ。
ドリンクはオーガニックコーヒーをチョイス。すっきりとした味わいでスイーツによく合いました。器はどっしりとした印象の益子焼。入口横のギャラリーで購入することもできます。
北海道生乳をそのまま楽しめるソフトクリーム
同行者が注文した「桜山スイーツプレート」(お煎茶orほうじ茶付・税込1600円)は、ソフトクリームとミニサイズの「ごまと栗のモンブラン」の組み合わせ。このソフトクリームは、北海道生乳の風味をそのまま楽しめる同店のイチオシです。
牧場の絞り立てに近い、濃厚でありながらさっぱりとした味。トッピングされていたキャラメルと一緒に食べると、さらにおいしくなりました。
安全にかつ美味しく食べてもらえるよう安定剤や乳化剤のような添加剤の使用を少なくしているため、乳脂肪分が多く、溶けやすいのが特徴だそう。
スタッフの方によると、有機野菜や玄米・黒米、原木生ハムや国産サーモンを取り入れたサラダガレットといった、カラダにやさしいフードメニューもオススメとのこと。
次回はフードメニューを食べてみたいと思います。
要事前予約の「桜山籠ランチ」や「オーガニックスイーツ アフタヌーンティセット」もあります。休日は満席になることもあり、席だけの予約も可能とのことなので、公式サイトをチェックしてみてください。
桜山ホテルカフェ 概要
住所:横浜市中区本牧三之谷32-2
TEL:045-225-9022
営業日、時間:水~日曜、11:00~18:00(L.O.17:30)
URL:https://sakurayama-hotel-cafe.com/
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