新横浜ラーメン博物館では、「浅草 来々軒(※ あさくさ らいらいけん)1周年企画」を2021年11月11日からスタート。第1弾として、昭和3年当時の來々軒のメニューから、「中華丼」と「椎茸そば」を再現し、12月10日までの期間限定で提供します。※本来は「淺草 來々軒」の表記
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ラー博に復活した「浅草 来々軒」とは
浅草 来々軒(明治43年創業、昭和51年閉店)は、明治期に日本で初めてラーメンブームを起こしたとされる有名店で、ラーメン史を語る上で欠かせないお店とされています。
当時の一番人気はラーメンでしたが、ラーメン専門店ではなく、さまざまな料理が安価に提供される、現代の「町中華」のようなスタイルだったとのことです。
復活にあたり、来々軒の末裔の証言をもとに、ラー博が当時の材料やレシピを調べ上げ、「支那そばや」が再現・運営を行っています。
1周年企画では、実際の来々軒のメニューから選択したメニューを1ヵ月の期間限定で、計4回に渡って提供します。
絶品中華丼&椎茸そば食べてみた!
第一弾として昭和3年当時の来々軒のメニューから、「中華丼」と「椎茸そば」を再現しています。せっかくの機会なので、両方食べてみました。
中華丼は、白飯の上に、あつあつのあんがたっぷりかかっています。具材は、豚肉、エビ、イカ、ニンジン、タケノコ、白菜、きくらげ、うずらの玉子。ひとつひとつ存在感がありながらも、上品な味わいのあんでまとまっています。これはぜひ味わって欲しい逸品。
椎茸そばは、色々な種類のシイタケ、キノコがたっぷりと入っています。昭和3年の来々軒のメニューでは、ラーメンの20銭に対し椎茸そばが55銭だったことから、豪華なメニューだったのではと考えられています。
来々軒のレシピは残っておらず、大正時代の中華料理レシピ本に記された椎茸そばの調理法を参考にし、具材を醤油スープで煮込んで仕上げているとのことです。
シイタケ感が強いのかと思いきや、あっさりとした上品なスープでした。麺がやわらかいのが特長です。
上記は、通常の一品メニューですが、中華丼とミニ椎茸そばのセットメニュー(税込1600円)も用意されています。
第一弾のメニューは12月10日まで。昭和初期の浅草に思いを馳せ、味わってみてください。
新横浜ラーメン博物館の館内は、換気システムを入れ替えて、感染症対策を強化しています。混雑する際は整理券を配布する対応も。安心してお出掛けください。
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