横浜ベイシェラトン ホテル&タワーズ(以下、横浜ベイシェラトン)では、ホテル内の各レストランでベネズエラ産スペシャルティコーヒーを提供しています。今回はベネズエラからエル・レクレオ農園の生産者を招いた試飲会が行われましたので、その芳醇な味わいを紹介します。
ベネズエラ「エル・レクレオ農園」について
ベネズエラは、過去に世界最大のコーヒー輸出国だったことのある南米の国。近年、品種改良の成果もあり、再び盛り上がりをみせているとのことです。今回、紹介されたハシエンダ・エル・レクレオ農園は、ベネズエラ カラボボ州西部の丘陵地帯にあり、ベネズエラで最初にスペシャルティコーヒー農園に指定されました。標高900~1600メートルの場所で地域限定のコーヒー品種を栽培しています。
同園では、コーヒーチェリーのまま乾かして脱穀し、中のコーヒー生豆を取り出す「ナチュラル」という水を使わない精製方法が8割で、残りの2割ほどを「ハニープロセス」(コーヒーチェリーの果肉だけを取り除き、豆の周りのミューシレージと呼ばれる粘液質を残し乾燥させる)で精製しているとのことです。
ハシエンダ・エル・レクレオ農園主のリカルドさん、ヘイディさん夫妻とベネズエラナンバーワンというバリスタのラウールさんが来日されました。
横浜ベイシェラトンとベネズエラのつながりとは
横浜ベイシェラトンとベネズエラのつながりは、2021年から横浜ベイシェラトンの公式アンバサダーを務めるアレックス・ラミレスさんの出身国であることがきっかけとなっています。
ラミレスさんは、ベネズエラと日本の架け橋となり、「チュアオトレーディングジャパン」という会社を通じて、優れた製品をいち早く日本へ紹介しています。2022年からチョコレート商品に使用しているベネズエラ産の希少なカカオ「チュアオ」、ラム酒ブランド「ロン アネホ カルパノ」に続き、2023年からは今回、日本初輸入となるエル・レクレオ農園産のスペシャルティコーヒーを使ったメニューをスタートしています。
エル・レクレオ農園のスペシャルティコーヒーの味は?
イニア01、ヴィジャヌエバ(=コロンビア27)を試飲させてもらいました。いずれもコーヒー豆は50g、90℃のお湯で700ml抽出。お湯の注ぎ方はさらさらと。
イニア01という品種はゲイシャ、カティモール、カトゥーラなどアラビカ種の9つのラインを掛け合わせたもの。挽きたての豆の香りは甘いチョコレートのようでしたが、コーヒーの香りはフルーティー。一口含むとまろやかで後口はスパイスのような独特の渋みがありました。
ヴィジャヌエバ(=コロンビア27)のほうは、挽きたての豆の香りはナッツのよう。コーヒーチェリーの色が黄色なのだとか。後口の渋みが強かったです。
ベネズエラのスペシャルティコーヒーはどこで飲める?
横浜ベイシェラトンでは、ヴィジャヌエバ(=コロンビア27)の豆を使用し、「チャモカフェ スペシャルティコーヒー」(コーヒー/アイスコーヒー/アメリカン・各1980円~)として、ラウンジ「シーウインド」(2階)やスカイラウンジ「ベイ・ビュー」(28階)、バー「ベイ・ウエスト」(3階)で提供しています。
日本初上陸となる、ベネズエラ「エル・レクレオ農園」産のスペシャルティコーヒー。個性的な味で印象的なコーヒーでした。機会があれば味わってみてください。
▼ チュアオトレーディングジャパンは9月30日 14:00~アジア最大のスペシャルティコーヒーイベント「SCAJ2023」Coffee Village イベントスペースでトーク&試飲を開催
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