横浜のまちを舞台にしたアートフェスティバル「黄金町バザール2018−フライング・スーパーマーケット」が2018年10月28日(日)まで開催中。
11回目のテーマは「フライング・スーパーマーケット」。国内外7ヵ国17組のアーティストが約2ヵ月間の滞在制作を行った新作が、黄金町~日ノ出町エリアと近隣地域を含めたさまざまな日常空間で展示されています。
日曜日の午後、行ってきました!
※画像はすべて2018年10月14日撮影
イベントがスタートしたのは9月21日(金)なので、すでに会期は折り返し。この日はカップルで、一人で、親子で、グループで、アート作品を楽しむ姿が見られました。今回は「ドアを開けるとビックリ」な作品が多かったです!
京急線黄金町駅からスタート。まずは、インフォメーションがある「黄金スタジオ」で会期中有効のフリーパス(700円、高校生以下は無料)とマップを入手します。日ノ出町駅からスタートする場合は「日の出スタジオ」で入手可。
フリーパス中面はスタンプラリーシートになっていて、アートスポットを巡りながらスタンプを押すのが楽しい!コンプリートするとオリジナルメモ帳がもらえます。合わせて、黄金町バザール2018 協力店舗では、500円以上利用すると1ポイント(スタンプ)がもらえ、こちらも規定数集めるとプレゼントがもらえます。
黄金町バザール2018は、7ヵ国17組のアーティストの新作が見られる「メインプログラム」、黄金町のアートを紹介する「特別プログラム」、2010年当時撮影したまちの写真と現在の写真を並べて展示する「フライング・バック・ウインドウ・ギャラリー」で構成されています。
▲スピーク・クリプティック《From Our Hands To Our Many Mouths》2018……ハツネウイング壁面に描かれた作品。このシリーズは、ビルのベランダなど全部で6ヵ所で見ることができます
▲スピーク・クリプティックのオブジェを発見
▲ファッションブランド・RED Profile(嶋山文香)による「フライング・スーパーマーケット」をテーマとしたコレクションの数々を展示<黄金ミニレジデンス>
▲安部泰輔《黄金森》ヌイグルミオブジェのワークショップは期間中毎日開催。参加者がその場で描いたドローイングをもとに、作家が古着を素材にしたヌイグルミオブジェを制作(1000円)<黄金スタジオ>
▲蔡坤霖(ツァイ・クェンリン)+山田哲平+林子皓(リン・ズハオ)《鐘の刻》2018……ドアを開けるとビックリな作品。大岡川の水中で録音した音とその音の振動を用いたインスタレーション作品<大平荘スタジオ>
▲山本アンディ彩果《エターナル・ストーリー》2016~……建物全体を「記憶の収蔵庫」とし、立体作品と映像作品(2階)で構築。こちらは1階に展示されている、文庫本を砂糖漬けにした作品。食品を保存する「砂糖漬け」の方法で記憶を砂糖で閉じ込めている<八番館>
▲近あづき……アパートの階段裏に、毛糸を素材とした作品を展示。会期中に増えたり、減ったりするそうです<高橋ビル裏>
▲小畑祐也、土居大記、葉栗翠、人見紗操、ユ・ソンジュン、楊珪宋《「ゴールドリフレクションタウン」展》2018……6名のアーティストが部屋や通路をそれぞれが担当して制作。中に入ってビックリしてください<山本アパート>
▲イ・スンハ……水の上に墨汁をたらし、動く様子を映像・写真に収めた作品<1の1スタジオ>
▲インスタント・コーヒー《Instant Coffee Pink Noise Flags》2018……カラフルなフラッグが大岡川を彩る作品。奥の旭橋欄干の矢印は、金子未弥《都市をスケールから開放するワークショップで生まれた作品》2018
▲谷耀介《虚金湯》2018……スタジオのウインドウを妖怪が出現する架空の銭湯に見立たアニメーション作品<日の出BOXギャラリー>
2018年は黄金町エリアを超えて展開
これまでの黄金町バザールは、初音町、黄金町、日ノ出町を合わせた通称「初黄・日ノ出町地区」で開催されていました。が、今回は、近隣まで展示エリアを拡大し、計32 ヵ所の会場が設けられています。
イセザキ・モールにある<本井ビル2階>では、フイ・ティエン・ムイとメランカオリの作品が展示されています。
▲フイ・ティエン・ムイによる、「持ち主を探すポスター」とインスタレーションで構成された作品。忘れ物や落とし物といった「行き場をなくしたもの」が語る、断片的な物語を独自の解釈で紡ぎだした部屋<本井ビル2階>
▲メランカオリによる、日常にある「鏡らしきもの」を集めたインスタレーション作品。このほか占い部屋があり、週末を中心に占いワークショップを実施⇒イベントページ
東福寺には、インスタント・コーヒーによる、迷路のような大型作品が展示されています。
東福寺の向かいにあるリカーショップ「アイチヤ」さんには、エスクリ(ジェット・イラガン)の電子音楽の作品(黄金町エリアで採取した音を用いた楽曲)が流れています。が、日曜日はお休みで聞けず……。
「にぎわい座」2階(無料ゾーン)では「黄金町のアートと工芸」展が開催。黄金町で活躍するアーティスト(さかもとゆり、さんにん工房、竹本真紀、ぶち木工、山本貴美子、楊珪宋)のほか、まちのクリエイターによる作品が展示されています。
「黄金町のアートと工芸」展の日時は⇒にぎわい座のイベントページ
▲スタンプラリーコンプリート!
▲日の出スタジオのカフェスペースで「黄金サイダー(200円)」を。ほんのり桜フレーバー
展示作品について深く知りたい方は、毎週土曜日に行われている「ガイドツアー」に参加することをおすすめします。ディレクターやキュレーターが作品解説しながら、会場を案内してくれます。(15:00から約1時間半、途中退席可、フリーパスの提示のみ、20名程度)⇒イベントページ
最終日となる10月28日には、今回の黄金町バザールの参加アーティストたちが、黄金町「蚤の市」を開きます。ぜひお出掛けください!
■黄金町バザール2018
期間:2018年9月21日(金)~10月28日(日) 11:00~18:30
※10月26日、27日は11:00~20:00
休場日:月曜(月曜祝日の場合は翌火曜)
料金:700円(期間中何度でも入場可能なフリーパス、高校生以下無料)
場所:京急線「日ノ出町駅」から「黄金町駅」間の高架下スタジオ、周辺のスタジオ、地域商店、屋外、ほか
【関連記事】