京急線日ノ出町駅から徒歩50秒の場所にあるライブバー「Chat Noir(シャノアール)」。夜しか開かない空間の「朝の時間も楽しんで欲しい」と、間借り喫茶店「sateto(さてと)」が2024年2月6日にオープンしました。関内で取材後に、てくてくと向かってみました。
- ライブバー「Chat Noir(シャノアール)」について
- 間借り喫茶店「sateto」は朝7:00からオープン
- コーヒーとトーストとあんバターと
- 「sateto」がおすすめする本も販売
- 間借り喫茶店「sateto(さてと)」概要
ライブバー「Chat Noir(シャノアール)」について
「シャノアール」は、故 永登元次郎さんが1997年にオープンした老舗シャンソニエ(シャンソンライブハウス)。その前身となる「さろん童安寺」は1975年までさかのぼります。「さろん童安寺」からの空間を今に受け継いでいます。
永登元次郎さんは、ドキュメンタリー映画『ヨコハマメリー』(2006年公開、監督:中村高寛)にも登場したシャンソン歌手。没後の2004年に「シャノアール」は一時閉店しましたが、2009年に再開を果たしました。現在はライブバーとして、週末を中心にさまざまなライブを開催しています。ライブのない日はバーとして営業しているとのことです。
間借り喫茶店「sateto」は朝7:00からオープン
ライブバーということで、夜のみ営業する「シャノアール」。お酒が飲めない方や朝のシャノアールも楽しんで欲しいとの思いから、間借り喫茶店「sateto(さてと)」が2月6日にオープンしました。「さてと、まずはコーヒーでも飲もう。」ということで、「sateto」という店名に。営業日は、火~木曜の週3日、営業時間は7:00~15:00(L.O.14:30)。
場所は、京急線日ノ出町駅から徒歩50秒。日ノ出町駅を出て黄金町方面へ進み、インペリアル横浜パークサイドの建物の奥へ奥へ。黒猫(=シャノアールはフランス語で黒猫の意)の看板と小さな「sateto」が目印です。
「シャノアール」という名前は聞いたことがあるものの、お酒が飲めないので入ったことはありません。ドアを開けると、真っ白な壁に囲まれた空間が広がります。キャパ100~120名のライブハウスなので、思っていた以上に広かったです。
コーヒーとトーストとあんバターと
「お好きな席へどうぞ」と促され、奥のソファ席へ。コーヒーとトーストとトッピング(この日はあんバターでした)をオーダー。
メニューには「ご注文品をお手元での撮影はOK。店内の撮影はNG」と書かれています。というわけで、薄暗い店内の様子を目に焼き付け、メニューが出るまでしばし待ちます。
まずはコーヒーが運ばれてきました。堀口珈琲の7番。深煎り、フレンチローストの豆を使い、ペーパードリップで淹れてくれます。堀口珈琲は新山下に焙煎所がありますが、堀口珈琲が飲めるカフェは併設されていません。横浜で堀口珈琲が飲める、貴重な場所だなぁと。
そんなことを思いながらコーヒーをすすっていると、トーストが運ばれてきました。一口ほおばると、外はサクッと、中はしっとり。理想的な焼き加減。ご近所の「パン工房 カメヤ」さんの食パンだそう。あんこもご近所の和菓子屋さんのもの(店名を伺うのを失念)。上品な紫色のこしあんです。ケシの実がパラリと。
「sateto」がおすすめする本も販売
カウンターでは、常連さんと店主さんが映画の話をしています。もう1人のお客さんもコーヒーとトーストを楽しんでいる模様。ドラムセットなどが置いてあり、にぎやかなステージが目に浮かびます。
さてと、行きますか。支払い(現金のみ)をしていると、ふと、本が目に入りました。題名は澤直哉『架空線』(港の人)。「本の販売もしています。よろしかったらどうぞ」と、本を紹介する読みものをいただきました。以前、横浜エイトセンター地下「shelter people」で2カ月間、間借り営業していた際は、CDの読みものを配布されていたようです。シャノアールでは「本」を扱います、とのお話でした。次に行くころには、別の本が紹介されているかも。
いろいろとヴェールに包まれている、朝のシャノアール。さてと、まずはコーヒーでも飲もうか、と、ドアを開けてみてください。
間借り喫茶店「sateto(さてと)」概要
場所:Chat Noir(シャノアール、横浜市中区日ノ出町1-76-1 インペリアル横浜パークサイド1階)
アクセス:京急線日ノ出町駅徒歩50秒
営業日:火・水・木曜
営業時間:7:00~15:00(L.O.14:30)
instagram:https://www.instagram.com/_sateto/
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