ラーメン界の「花の96年組」のひとつ、横浜・センター北のラーメン店「くじら軒」。いつのころからか「パーコ麺」が看板メニューとなっているようです。何度も訪れていますが「パーコ麺」は食べたことがなかったので、行ってみました。
花の96年組と呼ばれた「くじら軒」について
1996年創業のラーメン店「くじら軒」。新宿「麵屋武蔵」、中野「青葉」と並び、ラーメン界における「花の96年組」と呼ばれています。
センター北駅から徒歩約10分、開業当時は駐車場がなかったにも関わらず、数時間待ちも当たり前の行列店となりました。一時期、複数の支店を展開していましたが、現在は本店のみです。
「くじら軒」は家系が主流だった横浜ラーメンに新風を吹き込んだ「神奈川淡麗系」の祖ともいわれています。淡麗系ラーメンとは鶏ガラや豚骨と魚介系食材を使った透き通ったスープのラーメンです。
このスープは先代で社長の田村満儀さんが独学で作り上げたものだそう。はまれぽさんによると、現在は息子の田村芳明さんが2代目として跡を継いでいるとのこと。
私が訪れた日曜日の夜は行列はなく、家族連れがメイン。地元で愛されるラーメン店という雰囲気でした。
一番人気「パーコ麺」を食べてみた
くじら軒では「薄口醤油、濃口醤油、塩」の3系統のラーメンを提供しています。私は「塩らーめん」が一番好きなのですが、店頭の看板を見ると、一番人気のメニューは「パーコ麺(濃口醤油味)」。私が訪れた時もほとんどの人が注文していました。
何度も訪れているくじら軒ですが、初めてパーコ麺を注文しました。食券を渡す時に「揚げ物は時間がかかります」といわれます。が、一緒に注文した「塩らーめん」とほぼ同時に運ばれてきました。
パーコ麺の主役はジューシーなパーコ。パーコ(=排骨、パーコー)は中国語で骨付きのバラ肉(スペアリブ)を差しますが、パーコー麺は、豚肉に衣をつけて揚げたものをのせたラーメンを意味します。
くじら軒では、豚肩ロースを使用(骨はついていません)。揚げたてをザクっと切り分けてトッピングされています。豚肩ロースは特製のニンニク醤油に一晩漬け込んでいるそう。カラっと揚げてあるので、意外にあっさりしています。
このパーコから溶け出す油が「神奈川淡麗系」のスープにパンチをもたらしています。中細ストレート麺とよくからみます。
パーコ麺は初めて食べましたが、一番人気になっているのも納得の味でした。
久しぶりに食べた「塩」もあっさりとしていながらも深みがあり、おいしかったです。
らーめん くじら軒 概要
住所:横浜市都筑区牛久保西1-2-10 アネックスパーク 1-B
営業時間:11:30~15:00、17:00~21:30 ※2022年10月現在、時短営業20:00まで
定休日:月曜 ※祝日の場合は営業、翌日休
アクセス:横浜市営地下鉄 センター北駅より徒歩約10分
駐車場:店舗裏に4台あり(No.1~4)
URL:食べログ
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