横浜ウォッチャー

All About横浜 ガイド・タナベのブログ。横浜で見た・聞いた・食べたことをさくっと綴ります。

ラー博「あの銘店をもう一度」第24弾「蜂屋」ダブルスープと焦がしラードの組み合わせが新鮮

北海道・旭川「蜂屋」のしょうゆラーメン

新横浜ラーメン博物館(以下、ラー博)が2024年に迎える30周年に向けて、2022年7月1日から「あの銘店をもう一度」プロジェクトをスタート。過去に出店したことのある約40店舗の銘店が2年間かけ3週間のリレー形式でラー博に出店する、ラー博史上最大のプロジェクトです。

銘店シリーズ第24弾として2023年10月31日~11月20日まで北海道・旭川「蜂屋」が出店。どんぶり一面を「焦がしラード」が覆う風味豊かな「しょうゆラーメン」とサイドメニューの豚めしを食べてきました。

 

 

 

再出店で初めて味わう「蜂屋」の旭川ラーメン

ラー博出店中の「蜂屋」外観

ラー博出店中の「蜂屋」外観

蜂屋(はちや)」がラー博に出店したのは1999年11月で、10年後の2009年8月にラー博を卒業しました。私が2001年2月にAll About 横浜ガイドとなったころ、すでに「蜂屋」はラー博に存在していました。が、なぜか一度も訪れたことがありませんでした。

そのため、記憶に残っているのは今出店している場所(地下1階)にあったこと、「2ちゃんねる」のラー博スレッドの冒頭にあったFAQで必ず言及されていたことくらいなのです。今回の14年ぶりの再出店で初めていただきます。

蜂屋の特徴のひとつ「ダブルスープ」

しょうゆラーメン(税込1000円)。トッピングはチャーシュー、メンマ、ネギとシンプル

しょうゆラーメン(税込1000円)。トッピングはチャーシュー、メンマ、ネギとシンプル

蜂屋のスープは、鯵(あじ)の丸干しでとった魚介スープと、とんこつスープを別々にとって最後にブレンドする、いわゆる「ダブルスープ」。今ではポピュラーとなっている「ダブルスープ」ですが、半世紀以上も前から独自で開発していたとはビックリです。

とんこつは一度冷水で冷やして余分な油を取り除く。トンコツスープと魚介スープでは美味しく仕上げる時間帯が異なるため、別々にとってブレンドするという手法を考えました。この手法は、あまりにも手間と技術を要するため普及することはなく「蜂屋」の特徴の一つとなっています。

「焦がしラード」の下のスープはむしろあっさり

表面を覆う「焦がしラード」

表面を覆う「焦がしラード」

旭川ラーメンの特徴となっているのが、どんぶり一面を覆うラード。蜂屋では、寸胴鍋に良質なラードと豚の脂身、鰹節などの節類を加え焦がし、それをこしたものを使用しています。ラードだけだと表面の油が分離し、香りもよくないということで先代がいろいろ試行錯誤した結果、この「焦がしラード」に行きついたそうです。

ラードの下は白濁したスープ

ラードの下は白濁したスープ

「焦がしラード」の量は券売機の画面で 「濃い」か「普通」 を選ぶことができるようになっています(私は「普通」を選択)。私も初めて体験する味で、写真から想像していた味の濃さやこってり感はまったくありません。むしろ、ラードの下は白濁スープであっさりしています。

「ダブルスープ」と「焦がしラード」の組み合わせは新鮮で、まさに唯一無二の味だと思いました。

麺とスープとの一体感が味わえる「低加水麺」

スープとの一体感が味わえる「低加水麺」

スープとの一体感が味わえる「低加水麺」

麺は「低加水麺」(低加水とは麺に加える水の量が少ないという意味)。先代の加藤枝直さんと兄にあたる加藤熊彦さんによって作り上げたこの麺は、麺に加える水の量が少ないため、スープをよく吸って麺とスープとの一体感が味わえます。

横浜で旭川ラーメンというと、吉野町にある「ぺーぱん」が有名ですが、「ぺーぱん」の麺に比べると、やや細く、色も白っぽく感じました(11月4日、ぺーぱんのご主人が急逝されたとのこと。合掌)。

ボリューム満点のサイドメニュー「豚めし」

豚めし(税込450円)

豚めし(税込450円)

ごはんものがあると思っていなかったので、うれしい誤算でした。「豚めし」はごはんに豚肉、半熟煮玉子、ネギを載せたもの。大きめに刻まれた豚肉がゴロゴロとたくさん入っていてボリューム満点です。

ごちそうさまでした

特製のタレがかかっていて、これがラーメンスープとの相性抜群で箸が進んでしまいました。

トレーディングカード(50円)

トレーディングカード(50円)

「蜂屋」の出店は2023年11月20日まで。次回の第25弾(11月21日~12月11日)は北海道・札幌「けやき」、第26弾(12月12日~2024年1月10日)はコロナ禍で休業中に卒業されたドイツ・フランクフルト「無垢ツヴァイテ」が出店します。

新横浜ラーメン博物館 概要

住所:横浜市港北区新横浜2-14-21
入場料:大人450円、小中高生・65歳以上100円 ※このほか、6ヶ月パス(500円)、年間パス(800円)があります
営業時間:平日 11:00~21:00、土日祝 10:30~21:00 ※変動する場合あり
アクセス:JR新横浜駅より徒歩5分、横浜市営地下鉄 新横浜駅8番出口より徒歩1分
URL:https://www.raumen.co.jp/

 

【関連記事】

travelyokohama.hatenablog.jp

travelyokohama.hatenablog.jp

travelyokohama.hatenablog.jp

travelyokohama.hatenablog.jp

travelyokohama.hatenablog.jp

travelyokohama.hatenablog.jp