新横浜ラーメン博物館(以下、ラー博)が2024年に迎える30周年に向けて、2022年7月1日から「あの銘店をもう一度」プロジェクトをスタート。過去に出店したことのある約40店舗の銘店が2年間かけ3週間のリレー形式でラー博に出店する、ラー博史上最大のプロジェクトです。
銘店シリーズ第26弾として2023年12月12日~2024年1月10日までドイツ・フランクフルト「無垢(むく)ツヴァイテ」が出店。2024年のラーメン初めは「無垢ラーメン」と決めていたので、行ってきました。
「逆輸入ラーメン」の草分けとしてラー博に新風を吹き込む
「無垢」は2010年、ドイツで開業したラーメン店です。ラー博では2013年から、「無垢」のように日本にお店がなく海外で独自の進化を遂げたラーメン店を紹介する「逆輸入ラーメン」企画をスタート。
第1弾のアメリカ・ハリウッド「IKEMEN HOLLYWOOD」に続く第2弾として、2014年6月25日に「無垢ツヴァイテ(以下、無垢)」がラー博にオープンしました。”ツヴァイテ”はドイツ語で2号店という意味です。
私が「無垢」のオープン時に取材させていただいた時の第一印象は洗練された家系ラーメンで、逆輸入とは思えないくらい日本人の舌にマッチしていると感じました。個人的にもファンになり、何度もリピートしました。
実は、「無垢」はコロナ禍でのラー博休業中の2020年4月にひっそりと卒業し、とても残念に感じていました。私のように復活を待ち望んでいた人は多かったと思います。というわけで、2024年のラーメン初めは「無垢ラーメン」を選びました。
ピザ用とパスタ用をブレンドした小麦粉でつくられた麺
「無垢」の麺の原材料となる小麦粉は、ピザ用とパスタ用をブレンドしたもの。日本では使用しないような雑穀なども加え、独特の風味と食感を出しています。これは創業時、ドイツでは日本のようにラーメン用にブレンドした小麦粉が手に入らなかったため、試行錯誤を重ねた結果だそうです。
今回の「無垢ラーメン」で使われるのは、14番のやや平打ち形状のストレート麺。以前よりしなやかで、滑らかなのど越しが同居するバランスの取れた味わいになっていました。
複雑なうま味が凝縮されたスープ
スープは、厳選された10数種類の豚と鶏の各部位をふんだんに使用し、うま味を最大限に抽出。複雑なうま味が凝縮された「無垢」ならではのスープです。
トッピングは、上質な国産のバラ肉を使用した厚切りのチャーシュー、国産のホウレンソウ、栄養価の高いレッドキャベツスプラウトと長ネギ。「無垢」では全てのメニューに化学調味料を使用していないのも特徴です。
ごはん系のメニューも絶品
ラーメン以外に、「甲州黒毛和牛ローストビーフ丼」(税込2000円)、「ラーメンのお出汁でつくったスパイスカレー」(税込1400円)、「山梨県産 幻の米"農林48号"を使用したしろごはん」(税込250円)」と、ごはん系のメニューも用意されています。
この日は、スパイスカレーの販売がなかったため、ローストビーフ丼を追加しました。
お値段ははりますが、ごはんの上に甲州黒毛和牛のローストビーフが6枚も載った豪華なメニューです。お肉もやわらかく、ラーメンのスープとの相性も良かったです。スパイスカレーも食べてみたいと思いました。
「無垢ツヴァイテ」の出店は2024年1月10日まで。次回の第27弾(1月11日~1月31日)は「春木屋 郡山分店」です。
新横浜ラーメン博物館 概要
住所:横浜市港北区新横浜2-14-21
入場料:大人450円、小中高生・65歳以上100円 ※このほか、6ヶ月パス(500円)、年間パス(800円)があります
営業時間:平日 11:00~21:00、土日祝 10:30~21:00 ※変動する場合あり
アクセス:JR新横浜駅より徒歩5分、横浜市営地下鉄 新横浜駅8番出口より徒歩1分
URL:https://www.raumen.co.jp/
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