横浜ウォッチャー

All About横浜 ガイド・タナベのブログ。横浜で見た・聞いた・食べたことをさくっと綴ります。

ラー博「あの銘店をもう一度」第13弾 博多「元祖 名島亭」秘伝の築炉釜出しスープがまろやか

博多「名島亭」がラー博に期間限定出店

新横浜ラーメン博物館(以下、ラー博)が2024年に迎える30周年に向けて、2022年7月1日から「あの銘店をもう一度」プロジェクトをスタート。過去に出店したことのある約40店舗の銘店が2年間かけ3週間のリレー形式でラー博に出店する、ラー博史上最大のプロジェクトです。

第13弾として3月14日~4月3日まで博多「元祖 名島亭」が出店。継ぎ足され続ける秘伝の"築炉釜出し"スープを使ったラーメンを食べてきました。

 

 

 

「元祖 名島亭」について

場所は地下1階

場所は地下1階

創業は1987年。創業者の城戸修さん(現在は引退)は長浜の銘店で修業し、独立にあたっては毎日食べても飽きない、味噌汁のような愛されるラーメンを目指しました。

「元祖 名島亭」は、博多の中心地から8kmも離れた住宅街に本店(現在は閉店)を構えているにもかかわらず、地元のみならず県外からも多くの人が訪れる、長浜ラーメンの銘店です。

同店は2015年2月18日~2017年2月26日の間、ラー博にに出店していました。現在、神奈川県内では商業施設「ららぽーと横浜」の中にも支店を構えています。

travelyokohama.hatenablog.jp

築炉釜によって生み出される秘伝のスープ

ラーメン(850円)

ラーメン(850円)

長浜ラーメンのスープは通常、その日の分のみ仕込む「取り切り」が一般的。しかし、城戸さんが試行錯誤の末にたどり着いたのは、スープ釜を空にせず、減った分のスープを継ぎ足す「呼び戻し」という製法でした。

本物を求め、本場・久留米から鋳鉄製の羽釜「築炉釜(ちくろがま)」を取り寄せました。築炉釜は火力が強く、良いスープがとれる反面、わずか10分でも目を離すと風味が失われてしまうほど取り扱いが困難といわれています。

城戸さんはまるで生き物のように刻一刻と状態を変えていくスープを相手に、ていねいにアクを取り、豚骨の旨みを閉じこめます。こうして2日以上かけて丹念に炊き上げ、豚骨の旨みをあますところなく抽出したスープは、熟成されたコクがありながら、まろやかであっさりとした味に仕上がっています。

麺は博多・長浜地区特有のコシの強い極細ストレート麺(番手28/自家製麺)。歯切れが良く、シコシコとした食感です。

私が食べたラーメン(850円)の具材はチャーシュー、ネギ、キクラゲとシンプルですが、スープとの相性は抜群でした。

「元祖 名島亭」は、2016年に一風堂創業者の河原成美さんが代表を務める「力の源グループ」に仲間入りしています。城戸さんが、自身が店に立ち、家族経営を続けてきましたが、体力面の不安などから店を閉めざるを得ないと考えていたそう。しかし、暖簾を下ろしたくないという思いも抱えていたことから、河原代表がまるごと受け入れたようです。

ラー博での出店期間中、城戸さんはこちらに常駐する予定とのこと。ぜひ会いに行ってみてください。

相鉄・東急新横浜線 スタンプラリーのスタンプが設置されていました

相鉄・東急新横浜線 スタンプラリーのスタンプが設置されていました

今後の「あの銘店をもう一度」プロジェクトの出店は、第14弾 函館「マメさん」(4月4日~4月24日)、第15弾「支那そばや」(4月25日~5月15日)となっています。また、94年組第2弾として、3月2日~7月17日まで環七「野方ホープ」も出店しています。

新横浜ラーメン博物館 概要

住所:横浜市港北区新横浜2-14-21
入場料:大人380円、小中高生・60歳以上100円 ※このほか、6ヶ月パス(500円)、年間パス(800円)があります
営業時間:平日 11:00~21:00、土日祝 10:30~21:00 ※変動する場合あり
アクセス:JR新横浜駅より徒歩5分、横浜市営地下鉄 新横浜駅8番出口より徒歩1分
URL:https://www.raumen.co.jp/

 

【関連記事】

travelyokohama.hatenablog.jp

travelyokohama.hatenablog.jp

travelyokohama.hatenablog.jp

travelyokohama.hatenablog.jp

travelyokohama.hatenablog.jp