横浜の老舗果物店「水信(みずのぶ)」では、「琥珀バナナパウンドケーキ」を2024年4月27日から発売。試食会でその製法やバナナへのこだわりを伺ってきましたので紹介します。
老舗果物店「水信」がバナナにこだわる理由とは
1915年に創業した「水信」の歴史は、横浜港がバナナの主要入港地であったことから、台湾から青バナナを仕入れ、熟成させて小売店に卸す「加工卸問屋」からはじまりました。
やがて、バナナをはじめとした果物や野菜の仕入れ・仲卸、小売業を展開。1950年代には横浜初のフルーツパーラーを横浜駅西口名店街(現 ジョイナス)に開業しました(現在は小売り店のみ)。
そのような背景から、水信さんはバナナに大変な思い入れを持っています。109周年を迎えた現在も、おいしいバナナを提供するため、さまざまな国から仕入れています。
琥珀バナナパウンドケーキについて
2024年4月27日から発売となる「琥珀バナナパウンドケーキ」は、テイクアウト用に販売していた「水信バナナパウンドケーキ」を大幅リニューアルしたもの。これまでの原材料や製法をとことん見直し、バナナ本来の奥行きある味とフルーツパーラーならではのフレッシュさが感じられる焼き菓子に進化しました。
担当したパティシエは、さまざまな国で仕入れたバナナをピューレ、カットして試し、その日の最良の品質のバナナを使用。この日はなめらかさ、ほっこり感のあるエクアドル産のバナナに決定したといいます。
バナナをシュガースポット(黒い点)がでるまで追熟させて糖度を測り、23度以上のものを使用。90℃のオープンで2時間以上ローストして作ったピューレ、角切りにした完熟バナナを生地に加えて焼き上げます。さらに、半分にカットしたバナナを1本分のせて、キャラメリゼしてようやく完成。
キャラメリゼした色合いと、ヨーロッパでは琥珀を贈ることは「幸福を贈る」という意味を持つことから、大切な方に贈るギフトとして「琥珀バナナパウンドケーキ」と名付けました。
バナナ本来の甘さを活かすため、上品な甘さのキビ砂糖を使用するなど、副材料にもこだわっています。
琥珀バナナパウンドケーキ、どんな味?
「琥珀バナナパウンドケーキ」へのこだわりを伺った後、いよいよ実食。とにかく「しっとり」していることにビックリです。そのまろやかな甘さは、完熟バナナを口にしているかのよう。バナナが主役でありながら、ザクっとしたクルミがアクセントとなり、軽やかに食べられます。
パッケージは、水信フルーツパーラーの内装を手掛けた水戸岡鋭治さんがデザイン。商品コンセプトである「琥珀」色をモチーフとしています。ゴージャスな印象でギフトにも最適。
琥珀バナナパウンドケーキの価格は1本4000円(税込)。販売は4月27日からで、4月20日からネット、来店、電話(045-662-9295)での予約を開始します。果肉の割合が多いため、要冷蔵商品となります。本数限定で水信フルーツパーラー店頭での販売もあるようです。
とことん「バナナ」にこだわった、水信さんならではのパウンドケーキ。自分へのご褒美に、大切な方への贈り物におすすめします。
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