横浜DeNAベイスターズに復帰する筒香嘉智選手が横浜スタジアムで入団会見を行いました。スタンドが無料で開放され、雨の中、約9600人のファンが集結。5年ぶりに筒香選手の応援歌が響き渡りました。
- 筒香選手「常に野球がうまくなる方を選んできた」
- 覚悟をもってつけてきた「25番」再び
- 今シーズンのベイスターズは「非常に楽しみなチーム」
- ポジションを「全力で獲りにいく」
- 筒香選手「三浦さん以上に横浜スタジアムが似合う男になります」
筒香選手「常に野球がうまくなる方を選んできた」
2019年のシーズンオフにメジャーに挑戦、5年ぶりに日本球界に復帰した筒香選手。横浜スタジアムに筒香選手の応援歌が響き渡る中、スーツ姿の筒香選手が登場しました。
「本日はお集まりいただき、感謝しています。また、この横浜スタジアムで野球ができる喜びをかみしめています」と笑顔であいさつすると、拍手が沸き起こりました。
続いて、代表メディアからの質疑応答へ。
Q:今、この光景をどのようにご覧になっていますか?
A:正直、かなり鳥肌が立っています。本当にありがとうございます。
Q:応援歌の演奏はどんな風に聞かれていましたか?
A:本当にすばらしいです。僕自身、大好きな応援歌ですので、久々に聞けて興奮しています。
Q:5年ぶりの古巣復帰となりました。ベイスターズでプレイすることを決めた理由があれば教えてください。
A:僕は常に野球がうまくなる方を選んで選択してきたつもりでいます。アメリカのサンフランシスコジャイアンツを退団となり、どうなるかわからない状況が続いた中で、正直、日本に復帰するというモチベーションが今一つ、上がらなかったのは事実です。毎日練習している時間の中でいろいろと考え、やはりベイスターズで優勝するという思いが僕の今、日本でプレイするモチベーションとなりました。
Q:ベイスターズは筒香選手がメジャー挑戦時から「日本でプレイすることになったら戻ってきてほしい」と伝えていらっしゃいました。球団の熱意というのはどう感じていらっしゃいますか?
A:アメリカに2020年に行った時から、毎年、僕の心を動かされるような言葉を南場オーナーにかけていただきました。本当に感謝しています。その南場オーナーが目標に掲げている「横浜で優勝」というものに、一緒のピースとして精一杯がんばります。
覚悟をもってつけてきた「25番」再び
Q:三浦監督からは何か声をかけられたのでしょうか?
A:サンフランシスコジャイアンツを退団になった時に電話をいただきました。(三浦監督の物まねで)『おい、帰って来いよ。じゃあまたな』って15秒ぐらいで終わりました。(場内大爆笑)
Q:その時、筒香選手はどう返事をしたんですか?
A:お疲れさまです、はい、また連絡させていただきます、と。(場内大爆笑)
Q:2012年から着用した背番号25のユニフォームに再び袖を通すということになりました。ベイスターズはその番号を空けて、筒香選手の帰りを待っていました。
A:この25番という背番号は、僕の尊敬する先輩である村田さんから譲っていただいた番号です。それなりの覚悟をもって、その番号をつけてプレイしてきました。その番号を空けて待っていただいていたというのは、本当に感謝しても足りないぐらい、喜びがあります。
Q:アメリカでは2020年から今年までプレイしてきて、なかなかうまくいかなかった時期もあったかと思います。そのアメリカでのプレイというはどういった時間でしたか?
A:僕のかけがえのない財産になることは間違いないと思っています。が、過去を振り返っている時間はないですし、皆さんご存じの通り、アメリカでの成績は満足できるものではなかったです。プロ野球選手というのは結果で評価されるのは当たり前のことです。結果が出なかった原因と今も向き合っていますし、今後も野球がもっとうまくなるために向き合い続けていきます。今はベイスターズのために必死にがんばるだけです。勝負の世界に『はい、ポジションをどうぞ』ということはないと思っています。アメリカでプレイした4年間、それ以前のベイスターズでの10年間、そしてこれからも変わらず、自分のパフォーマンスでポジションを獲りにいくだけだと思っています。(拍手)
今シーズンのベイスターズは「非常に楽しみなチーム」
Q:アメリカでプレイされていた時は、ベイスターズの戦いぶりというのはご覧になっていましたか?
A:映像で見れる機会というのは少なかったですが、結果は見ていました。
Q:今シーズン、ベイスターズは現在4位ですが、どのようにご覧になっていますか。
A:ええ~と、まだチームに合流していないので曖昧なことは言えないですが、若い選手が多く、魅力のある選手がそろっており、敵チームから嫌がられるような選手も多くいるのではないかと思っています。非常に楽しみなチームです。
Q:ルーキーの度会選手は筒香選手と同じ、横浜高校の後輩にあたります。筒香選手と同じ左打ちで、開幕から全試合1番で出場しています。どのようにご覧になっていますか?
A:誰が見ても非常に魅力のある選手。本当に全てのことができる選手だと思っています。今後、ベイスターズの中心となって勝利に貢献することは間違いないです。
ポジションを「全力で獲りにいく」
Q:筒香選手がユニフォームを着て、ここ横浜スタジアムでプレイすることをファンの皆さまは待ち望んでいることと思います。今シーズン、どのようなプレイをしていきたいか、改めて教えてください。
A:先ほども言いましたが、まずはプレイヤーとして、一つのポジションを全力で獲りにいきます。その中で、僕がチームの勝利に少しでも貢献できるプレイを皆さんにお見せできればな、と思っています。
Q:最後にファンへのメッセージをお願いします。
A:本日は雨の中、お越しいただき本当にありがとうございました。この横浜スタジアムで野球が再びできること、非常に興奮しています。ファンの皆さまと勝利、優勝というものを強く持って、毎日ハードにプレイしていきたいと思います。今シーズンが終わった後、皆さまと一緒に喜び合えるよう精一杯がんばります。よろしくお願いいたします。
筒香選手「三浦さん以上に横浜スタジアムが似合う男になります」
質疑応答の後は、サプライズゲストとして三浦大輔監督が登場。「おかえり」と握手を交わすと、スタンドのファンはヒートアップ。1月にプライベートでキャンプへ行く前に会ったことを明かしました。
筒香選手の印象について聞かれ、「やはり、横浜スタジアムが似合う男だな」と答えると、ファンからはひときわ大きな拍手が。それに続いて筒香選手が「三浦さん以上に横浜スタジアムが似合う男になれるようにがんばります!」と宣言すると、さらに大きな拍手と歓声があがりました。
MCからファンの方へのメッセージを促された三浦監督は「今日はすみません、雨を降らせてしまいまして…」とぺこり。「(雨男なので)来るのをやめようかなとも思ったんですけど、筒香が帰ってきてくれるということで(笑)。まだまだシーズン長いんでね、大きな柱となって、チームの起爆剤となって、突っ走ってもらいたいなと思います」と、筒香選手への期待を口にしました。
再び、筒香選手の応援歌が演奏されると「応援団の皆さん、ファンの皆さん、ありがとうございました。早くこの応援歌を歌ってくださる中でプレイしたいと改めて思いました。シーズンが終わった後、最高の喜びに満ち溢れるよう、全力でプレイします。シーズン途中になりますが、毎日全力でプレイいたしますので、よろしくお願いします」と、ファンに約束しました。
再び「25番」をつけた筒香選手が横浜スタジアムで見られることを楽しみにしています。そして、26年ぶりの横浜優勝へ、Go! Go! 筒香!
Go!Go!筒香!ハマスタに応援歌が響きわたりました!
— 横浜ウォッチャー (@yukaritanabe) April 18, 2024
筒香選手の復帰会見がファンの見守る中で開催。#yokohama #横浜 #baystars pic.twitter.com/xrsLOsOxah
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