新横浜ラーメン博物館(以下、ラー博)が2024年に迎える30周年に向けて、2022年7月1日から「あの銘店をもう一度」プロジェクトをスタート。過去に出店したことのある約40店舗の銘店が2年間かけ3週間のリレー形式でラー博に出店する、ラー博史上最大のプロジェクトです。
銘店シリーズ第27弾として2024年1月11日~31日まで「春木屋 郡山分店」が出店。「春木屋」の先代から受け継がれているスープを味わってきました。
- 「春木屋 郡山分店」について
- 独特のプリプリ食感を生む、手もみ麺
- シンプルだけど、深みを感じるスープ
- 新横浜ラーメン博物館 概要
- 「すみれ1994」ミニラーメンも食べてみた!
- アニメ『吸血鬼すぐ死ぬ 2』とのコラボイベントが実現
「春木屋 郡山分店」について
「春木屋 郡山分店」は、東京荻窪「春木屋」で修行を積んだ、一番弟子の手塚英幸さんが独立して、1994年に福島・郡山で創業したラーメン店です。
東京荻窪「春木屋」と手塚さんが弟子入りした経緯についてはAll About ニュースで詳しく紹介しているので、そちらをご覧ください。
「春木屋」がラー博に出店したのは2004年1月のこと。出店の条件は、手塚さんが店を手伝うことでした。手塚さんは「春木屋」で一緒に修行していた弟の雅典さん、高橋充さんとともにラー博での営業を切り盛りしました。2011年3月にラー博を卒業し、雅典さんと高橋さんも「春木屋 郡山分店」に合流します。
このような背景もあり、今回の「あの銘店をもう一度」第27弾では「春木屋 郡山分店」として出店しています。
独特のプリプリ食感を生む、手もみ麺
「春木屋 郡山分店」では創業以来、自家製麺を使用。季節やその日の湿度によって水分の量も変えてつくっています。そして、スープとのバランスを考え、その時々によって一番おいしいと思われる太さとコシに調整しているのです。
麺を噛むとプリプリとした独特の食感があります。この食感を生み出している秘密が手もみです。これも先代からの伝承している熟練の技です。
シンプルだけど、深みを感じるスープ
スープの表面は油で覆われているため、一口目はとても熱いので気をつけてください。ちょっと濃い目の醤油味です。
春木屋のスープの特徴は、煮干の風味。もともと先代の実家が日本蕎麦店を営んでいたことから、煮干を使ったそうです。
香りは強いのですが、飲んでみると、煮干感はそれほど感じません。いろいろな種類のうま味が口の中に広がっていきます。見た目はシンプルですが、キレとコクを兼ね備えています。タレは〝かえし〟と呼び、創業以来継ぎ足した“かえし”は歴史を積み重ねるごとに深みを増しているそう。
具材はチャーシュー、メンマ、ネギ、海苔とシンプルな構成ですが、チャーシュー、メンマは手間暇かけた職人の技が光ります。
平日限定(1日50食)のワンタンメンを食べたかったのですが、17:30の時点で完売していました。「春木屋 郡山分店」の出店は1月31日まで。
新横浜ラーメン博物館 概要
住所:横浜市港北区新横浜2-14-21
入場料:大人450円、小中高生・65歳以上100円 ※このほか、6ヶ月パス(500円)、年間パス(800円)があります
営業時間:平日 11:00~21:00、土日祝 10:30~21:00 ※変動する場合あり
アクセス:JR新横浜駅より徒歩5分、横浜市営地下鉄 新横浜駅9番出口より徒歩3分
URL:https://www.raumen.co.jp/
▼ 2004年出店時の記事を発掘
「すみれ1994」ミニラーメンも食べてみた!
せっかくなので、2月5日まで出店中の「すみれ1994」のミニラーメンも食べてみました。「すみれ1994」は「すみれ」を卒業して独立したお弟子さんたち、その名も「すみれオールスターズ」が2~3日交代で厨房に立っています。お弟子さんによって味が変化するのか気になっていました。
私が訪れた日は「狼スープ」店主の鷲見 健さん。ラー博店から修行開始した方なのだとか。以前食べた東京「大島」店主の大島剛史さんの日よりも「すみれ横浜店」に近い味のように感じました。店主さんによって微妙に味が変化するようです。そんな違いも感じてみてください。
アニメ『吸血鬼すぐ死ぬ 2』とのコラボイベントが実現
ラー博では、2024年1月26日~2月25日まで、アニメ『吸血鬼すぐ死ぬ 2』とのコラボイベントを実施。フライングでコラボ限定展示がスタートしていました。3店舗とのコラボラーメンも楽しみです。
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