阪東橋駅から徒歩約15分、「伊藤米店」の裏にあり、隠れ家的な古民家カフェとして人気だった「CAFEシトカ」。土地の関係で2024年11月に元の場所での営業は終了し、山下町に移転することとなりました。プレオープンしたとのことで、予約して行ってみました。インテリアもスイーツもコーヒーも、古民家時代の雰囲気そのままで、ほっとする空間でした。
「CAFEシトカ」について
「CAFEシトカ」は佐藤嘉風さん、脇阪希澄さん夫妻が手がけるカフェです。明治時代に創業した「伊藤米店」の離れや蔵だった場所をリノベーションし、2019年1月、隠れ家的な古民家カフェとしてオープンしました。
店名はアラスカの小さな町「シトカ」が由来。昭和レトロな空間と、かわいらしいスイーツがSNSで評判となり、横浜で人気のカフェとなりました。
しかし2024年、土地の関係で借りていた古民家が取り壊されることになり、「伊藤米店」さんは閉業に。「CAFEシトカ」も移転を余儀なくされる事態になりました。阪東橋の古民家カフェは11月18日で閉店となり、山下町(横浜中華街のはずれ)へ移転することがインスタグラムで発表されました。
残念ながら、古民家での最後を見届けることができなかったので、移転オープンしたらすぐに行こう、と心に決めていました。
阪東橋の雰囲気が移転後も感じられる!
プレオープンが12月21日からと知り、すぐに予約し行ってみました。場所は西門通り沿い、広東料理店「天龍菜館」が入っている天龍ビルの2階です。入口は「天仁茗茶」側にあります。
階段を上がっていくと、見覚えのあるドアが! 以前の古民家時代のドアがそのまま使われていました。この時点で胸が熱くなりました。
中へ入ると、これまた見覚えのあるカウンター。店長の脇阪さんが「お好きな席へどうぞ」と声をかけてくれました。
端の席へ座って店内を見渡すと、インテリアも阪東橋時代のテーブルやイス、本棚、ソファ、オーディオセット……、以前の調度品が活かされているではありませんか! 配置も以前とほぼ同じ。大きな窓から入る木漏れ日まで、以前と同じと感じられるほど。
建物こそ古民家ではありませんが、落ち着いてくつろげる店内の雰囲気は、阪東橋時代のそれを上手く引き継いでいるように感じました。
古民家時代は、1階がカフェ、2階がミュージシャンである佐藤嘉風さんの音楽スタジオとなっていました。新店舗では、同じフロアを分けてあり、音楽スタジオが壁を隔てて隣り合わせになっているそう。「たまに作業中の音楽が聴こえる事もあると思いますが音楽とともにあるカフェをお楽しみいただけたら幸いです」と公式サイトに記載されています。
メニューの内容も価格も阪東橋と同じ
席についてメニューを見ると、内容も価格も阪東橋時代と変わっていませんでした。こんなに便利な場所に移転したのにビックリ。定番の「シトカブレンド」(税込600円)と「冬のケーキプレート」(税込1000円)を注文しました。
「冬のケーキプレート」は、ココアのシフォンケーキとラズベリーのチーズケーキ、スパイスクマクッキーの組み合わせ。しっとりふわふわのシフォンケーキにはバニラアイスとイチゴがトッピングされていました。
「シトカブレンド」も以前と同様、用意されていました。この日の豆は、「エチオピア、コロンビア」と書かれていました。飲みやすい、マイルドな味わいです。
以前は蔵にあった焙煎機、どうなったかなと気になっていましたが、お会計の際にカウンター奥に設置されていることに気づきました。引き続き、自家焙煎でのコーヒーを提供できます、とのお話です。
2024年12月の営業日(12月23、24、29、30日)は事前予約をお願いします、とのこと。公式サイト(https://www.cafesitka.com/)より受け付けされていますのでご確認を。
写真撮影はOKですが、他のお客さまやスタッフが写らないよう、調度品などを動かさないよう、そして穏やかな雰囲気を壊さぬよう、控えめにお願いします。
「CAFEシトカ」概要
住所:横浜市中区山下町232 天龍ビル2階
TEL:なし
営業時間:13:00~18:00(L.O.17:30)
定休日:火、水、金曜 ※イベント開催等、休業や営業時間の変更あり
※2024年12月の営業日(23、24、29、30日)は要事前予約
Instagram:https://www.instagram.com/cafe_sitka/
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