
相鉄グループの相鉄ホールディングスと相鉄ビルマネジメントが「シドモア桜の会 横浜」の協力のもと、相鉄ジョイナス屋上「ジョイナスの森彫刻公園」に、シドモア桜を植樹しました。シドモア桜が民間企業の敷地に植樹されるのは今回が初めて。2026年6月19日に行われた植樹式の様子を紹介します。
「シドモア桜」と横浜のつながりについて

「シドモア桜」の“シドモア”は、アメリカの女性ジャーナリスト、エリザ・ルアマー・シドモア(1856-1928)に由来しています。
シドモア女史は、外交官だった兄が横浜山手に駐在していた縁で1885年に初来日。幾度となく日本を訪れて人力車で日本各地を巡り、『Jinrikisha Days in Japan』(『シドモア日本紀行:明治の人力車ツアー』(外崎克久訳、講談社学術文庫)を出版しました。
東京・向島の桜に深く感動し、墨田川の桜の下で春の到来を喜ぶ日本人の姿を見て、アメリカの首都・ワシントンD.C.のポトマック河畔も桜でいっぱいにしたい、という夢を抱いたのでした。
20年以上アメリカで提案し続け、第27代タフト大統領夫人であるヘレン・タフトに手紙を送ったことがきっかけで、1912年、尾崎行雄 東京市長(当時)から桜の苗木約3000本が贈られることに。その桜はポトマック河畔一帯に植えられ、日米友好のシンボルとして親しまれています。
日本全国に広がる「シドモア桜」

シドモア女史は、横浜の山手外国人墓地に兄と母と共に眠っています。ポトマック河畔の桜が1991年に日本に里帰りし、「シドモア桜の会」(2021年~「シドモア桜の会 横浜」)によって、シドモア家墓前に植えられました。
この「里帰り桜」の樹から穂木を採取し、接ぎ木によって作った苗を育て、大きくなった樹を「シドモア桜」と呼ぶようになりました。ワシントンD.C.へ贈られた桜の「孫」にあたります。
横浜市内で多くの人に知られているのは、元町・谷戸橋の「シドモア桜」(1993年植樹)ではないでしょうか。
2026年6月現在、横浜市を中心に、ペリー来航ゆかりの横須賀市や下田市、シドモア女史にゆかりのある松山市など日本各地に30カ所以上、100本ほど植樹されています。
「GREEN×EXPO 2027」の機運醸成のために

植樹式では、「シドモア桜の会 横浜」の梅本千晶 代表理事と相鉄ジョイナスを運営する相鉄ビルマネジメントの左藤誠 代表取締役社長らが樹齢3年の150cmほどの高さのシドモア桜を植樹しました。
2027年、横浜市では「2027年国際園芸博覧会(以下、GREEN×EXPO 2027)」が開催されます。相鉄グループはGREEN×EXPO 2027の開催を記念し民間企業として初めて、この歴史と物語が詰まったシドモア桜を相鉄ジョイナス屋上『ジョイナスの森彫刻公園』に植樹することを決めました。

左藤社長は「相鉄線の駅や沿線も候補地となっていました。が、相鉄グループの中核が横浜駅西口であり、横浜駅は1日の乗降客数が200万人以上という大きなターミナル駅で多くの人に観賞していただけることから、相鉄ジョイナスに植樹することにしました」

「植樹する桜は日米友好のシンボルとして親しまれている桜に由来するこの桜が、シドモア女史の愛した横浜でしっかりと根をおろし、これからも長く皆さまに親しまれ、美しい花を咲かせ続けることを願っております」とあいさつしました。

「シドモア桜の会 横浜」の梅本代表理事は「このシドモア桜は、ワシントンの桜の孫にあたります。市民レベルでGREEN×EXPO 2027を盛り上げていこうと推進している『横浜市全18区シドモア桜プロジェクト』では18区中17区で植樹が実現しています(残りは青葉区)」

「相鉄ジョイナス屋上への民間企業初の植樹を大変うれしく思うとともに、多くの皆さまにGREEN×EXPO 2027と3月19日のオープニングから28日までの10日間の出展が内定している当会の展示ブースへお越しいただければ幸いです。シドモア桜が横浜から未来へ向けて友好と平和の輪を広げる象徴となることを願っております」と抱負を述べました。

「ジョイナスの森彫刻公園」は、横浜高島屋の屋上からもつながっています。総面積4600平方メートルの庭内に、約2万本の樹木と人工の滝、遊歩道、マリノ・マリーニ、アントワーヌ・ブールデル、朝倉響子などが手がけた6つの彫刻作品が展示されています。

シドモア桜を眺めつつ、「都会のオアシス」でホッとくつろいでみてください。早ければ来年の春、遅くとも2、3年後には花を咲かせるとのことでした。
開園時間:10:00~18:00(3月~9月)、10:00~17:00(10月~2月)
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