2025年4月7日からスタートしたTVアニメ『ざつ旅 -That's Journey-』。第1話の舞台は福島県会津若松市でした。主人公・鈴ヶ森ちかと同じように羽黒山湯上神社の1225段の階段を登ってみました。
『ざつ旅 -That's Journey-』とは
『ざつ旅 -That's Journey-（以下、ざつ旅）』は、「電撃マオウ」（KADOKAWA）に連載中の石坂ケンタ先生による旅漫画です。
編集部へ新作のネームを持ち込むもすべてボツを食らってしまった、漫画家志望の女子大生・鈴ヶ森ちかが、SNSのアンケートで決まる行き当たりばったりの旅へ出かけ、成長していく物語が描かれます。
計画性のない“ざつ旅”だからこその思いがけない出会いを描くハートフルな物語が人気を博しています。
2025年4月7日からBS11、TOKYO MX、読売テレビほかで、TVアニメの放送が始まりました。
第1話「はじめの1225段」の行き先は羽黒山湯上神社
用事があって福島県を訪れていた時、ネットを検索してると、ざつ旅の最初の行き先が会津若松であることを知りました。
第1話のサブタイトルは「はじめの1225段」。“1225段”について調べてみると、羽黒山湯上神社へ向かう参道が1225段もある階段のようです。
729年に建立された羽黒山湯上神社は会津地方で最も古くから参拝者で賑わう寺社の一つで、出羽三山（山形県鶴岡市）の出羽三山神社と密接な関係があるとのこと。そこで、この羽黒山湯上神社へ行ってみることにしました。
会津若松駅でJR磐越西線を下車し、そこからバスに乗ります。東山温泉駅というバス停で降り、そこからは徒歩です。
羽黒山湯上神社へ向かう途中に、国の登録有形文化財になっている温泉宿「向瀧（むかいたき）」がありました。
1225段の階段を登りきった先にあるものは？
温泉街から残念坂を進んでいくと、羽黒山湯上神社の鳥居が見えてきました。土曜の午後なのに観光客の姿は見当たりません。鳥居をくぐった先にある階段から1225段が始まるようです。
階段のポイントなる場所には観音像が置いてあり、最初の階段にある観音像は「一番」と印されていました。
1225段の階段の先には『ざつ旅 -That's Journey-』コミックス第1巻の表紙に描かれている羽黒山湯上神社の本殿があるのです。神札神符授与所から少し登ると、アニメ版のキービジュアルの背景となっている石造りの鳥居が現れます。
そして、「五番」の観音像のあたりに差しかかると先の見えない長い階段が目の前に現れ、心が折れそうに。
これを登りきると、劇中の鈴ヶ森ちかと同じように息が上がってしまい、動けなくなりました。ここからは少し登っては休みを繰り返し、歩を進めます。
そして、神札神符授与所から30分ほどで本殿にたどり着くことができました。私以外は誰もいません。ちなみに、本殿までの往復ですれ違ったのは3人でした。
本殿から望む景色は絶景というわけではありませんが、ちょっとした達成感を得ることができました。アニメの舞台にならなければ、1225段を登ることはなかったでしょう。また会津若松を訪れる機会があれば、東山温泉に宿泊してみたいと思います。
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