新横浜ラーメン博物館(以下、ラー博)の30周年を記念し、2025年2月18日に発売された書籍『ラー博30年 新横浜ラーメン博物館 あの伝説のラーメン店53』。ラー博さんのご好意で新刊本をいただき、拝読しました。
- 『ラー博30年 新横浜ラーメン博物館 あの伝説のラーメン店53』について
- ラー博に出店した全ラーメン店を網羅
- 興味深い、ワケあり「あの銘店」
- 『ラー博30年新横浜ラーメン博物館あの伝説のラーメン店53』概要
『ラー博30年 新横浜ラーメン博物館 あの伝説のラーメン店53』について
1994年の開業当時、「3年ももたない」と言われながらも、30周年を迎えたラー博。30年で約3000万人が来館したそうです。
そんなラー博の館長・岩岡洋志さんが「たかがラーメン、されどラーメン」の"されど"を追求した30年の軌跡をまとめたものが、今回発売された『ラー博30年 新横浜ラーメン博物館 あの伝説のラーメン店53』です。
ラー博に出店した全ラーメン店を網羅
同書は、1994年の開館時のメンバーである、北海道・札幌「すみれ」、東京・目黒「支那そば 勝丸」、東京・新高円寺「げんこつ屋」、東京・中野「野方ホープ」、福島「喜多方 大安食堂」、福岡「一風堂」、神奈川・横浜「六角家」を筆頭に、これまでのラー博に出店した全ラーメン店を網羅。
そのうち53店の創業者のラーメンにかける思い、名物ラーメンの誕生秘話、ラー博出店時のエピソードなどが詳しく紹介されています。読み進めていくと、ラーメン業界において、ラー博が審美眼を持ち、時代を先取りした企画にチャレンジしてきたかがよくわかります。
興味深い、ワケあり「あの銘店」
私がこの本の中で印象に残ったのが、ワケあり「あの銘店」というコーナー。2022年から2024年にかけてラー博30周年企画「あの銘店をもう一度」が開催されましたが、この企画ではラー博に出店した全店が復活を果たしたわけではありません。
このコーナーでは、出店実現にいたらなかった店について紹介しています。私が復活を待ち望んでいたのに実現しなかった「らーはく厨房」についても言及されていました。
らーはく厨房の「逢初麺(For women)」、2003年当時は「女性向けのラーメン」という企画は斬新でした。何かの折に復刻して欲しいです。
日本はもちろん、世界のラーメン史をも把握できる1冊。ラー博ファンはもちろん、ラーメンファンの方もぜひ手にとってみてください。
『ラー博30年新横浜ラーメン博物館あの伝説のラーメン店53』概要
著者:岩岡洋志
定価:1760円(税込)
発売日:2025年2月18日
発行:講談社ビーシー/講談社
判型:A5判176ページ
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ラー博30年 新横浜ラーメン博物館 あの伝説のラーメン店53
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