
新横浜ラーメン博物館(以下、ラー博)が2025年8月から始めた新企画「ラー博Limited ~挑戦と絆~」の第7弾として、2025年11月22日~24日の3日間限定で、宮城・気仙沼「かもめ食堂」が出店。新感覚のサンマーメン「辛味噌あんかけそば」を食べてきました。
宮城・気仙沼「かもめ食堂」について

「かもめ食堂」は、1942年に宮城県気仙沼市南町、気仙沼湾沿いで創業した約6坪14席の小さな食堂。1955年ごろからラーメンの提供を始めるとすぐに店の1番人気メニューとなりましたが、2006年4月、後継者不在を理由に惜しまれつつ閉店。そして2011年3月11日、東日本大震災の津波により店舗跡が全壊してしまいました。
その「かもめ食堂」を復活させよう! と立ち上がったのは、東京・葛西「ちばき屋」店主の千葉憲二さん。千葉さんは気仙沼出身で、初めてお店でラーメンを食べたのが、かもめ食堂だったそうです。震災後に炊き出しなどで何度も気仙沼を訪れ、復興のシンボルとなる「かもめ食堂」を復活させようと決意します。
しかし、被災地の復旧もままならず、すぐに気仙沼に復活させることは難しい状況でした。そんな千葉さんの思いに共感したのがラー博の岩岡洋志館長。まずはラー博に「かもめ食堂」をオープンし、3年後に気仙沼に戻ることを提案し、2012年2月「かもめ食堂」がラー博に復活しました。そして2015年4月にラー博を卒業し、同年11月に気仙沼に帰郷オープンを果たします。
今ではここを目指して気仙沼を訪れる観光客も増え、千葉さんが目指した「気仙沼のシンボル」となりました。
▼気仙沼に帰郷オープンした直後に訪れた記事はこちら
「かもめ食堂」帰郷オープン10年を記念

2025年8月から始まった「ラー博Limited ~挑戦と絆~」は、ラー博に出店経験のある54の銘店を中心に、"ラーメン文化のさらなる可能性を切り拓く"ことを目的とした不定期開催のプレミアム企画です。その第7弾として「かもめ食堂」が2025年11月22日から24日まで出店。
「かもめ食堂」帰郷オープン10年の節目に、千葉さんは新たな一杯を完成させました。それは横浜のソウルフード「サンマーメン」を千葉さん流に再構築した「辛味噌あんかけそば(サンマーメン)」です。
千葉さんは大学進学を機に気仙沼から横浜へ移り住んだ時、初めて口にしたのが横浜のソウルフード「サンマーメン」だったそうです。野菜がたっぷり入ったとろみのある餡と、あっさりとした醤油スープの調和に魅了され、学生時代の思い出の味として心に深く刻まれたといいます。サンマーメンは、千葉さんが歩んできた"気仙沼と横浜をつなぐ物語"そのものなのです。
一般的にサンマーメンといえば、鶏ガラをベースにした醤油味のとろみスープが定番です。しかし、今回、千葉さんはあえて"味噌"を選択。サンマーメンの枠を超えた、新しい味わいを追求しました。
新感覚のサンマーメン「辛味噌あんかけそば」

私が注文したのは「塩玉子入り辛味噌あんかけそば(サンマーメン)」。もやし・きくらげ・豚肉を使った餡に、ねぎとカイワレ、うずらの卵と塩玉子がトッピングされています。

いろいろなお店でサンマーメンを食べてきましたが、味噌を使ったサンマーメンは初めての経験です。スープは鶏と豚の清湯をベースに、味噌の香ばしさがプラスされていました。麺は中細麺(22番)で、とろみのある餡とスープがよく絡みます。

横浜市内の中華料理店で提供している一般的なサンマーメンをイメージして食べると、多少の違和感を感じるかもしれません。辛味噌のパンチが効いているからです。ほかにはない、新感覚のサンマーメンだと感じました。めちゃめちゃ身体が温まりました。
「辛味噌あんかけそば」は2026年3月11日、気仙沼の地で特別に披露される予定とのことです。どうぞお楽しみに。

新横浜ラーメン博物館 概要
住所:横浜市港北区新横浜2-14-21
入場料:大人450円、小中高生100円(高校生は写真付き学生証提示で割引)、シニア(65歳以上)100円、小学生未満無料 ※このほか、6ヶ月パス(500円)、年間パス(800円)があります
営業時間:平日 11:00~21:00、土日祝 10:30~21:00 ※変動する場合あり
アクセス:JR新横浜駅より徒歩5分、相鉄・東急新横浜線、横浜市営地下鉄 新横浜駅10番出口から徒歩1分
URL:https://www.raumen.co.jp/
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