新横浜ラーメン博物館(以下、ラー博)が2024年に迎える30周年に向けて、2022年7月1日から「あの銘店をもう一度」プロジェクトをスタート。過去に出店したことのある約40店舗の銘店が2年間かけ3週間のリレー形式でラー博に出店する、ラー博史上最大のプロジェクトです。
94年組 第4弾として2023年10月27日~2024年1月8日まで「大安食堂 1994」が出店。御年86歳の鉄人店主が作る、シンプルを極めた喜多方ラーメンを食べてきました。
喜多方ラーメン「大安食堂」について
喜多方「大安食堂」は1978年に創業。当初は「食堂」ということでいろいろなメニューを出していましたが、やがて自信の一品だったラーメン専門店になりました。
喜多方ラーメンは札幌、博多と並ぶ「日本三大ご当地ラーメン」のひとつ。そのきっかけは、1970年代に「蔵のまち喜多方」として脚光を浴び、観光客に長く滞在してもらおうと、喜多方市商工観光課の職員が地域に根付いているラーメンを「名産品」として全国にPRしたことだったといいます。
大安食堂の創業者の遠藤進さんは、1987年に発足した「蔵のまち喜多方老麺会」の初代メンバーとして尽力されたこともあり、喜多方ラーメンは「日本三大ご当地ラーメン」として名を馳せることとなりました。
シンプルを極めた大安食堂のラーメン
大安食堂は、ラー博がオープンした1994年3月から1996年2月まで出店。2012年1月に行われた「がんばれ東北!がんばろうラーメン!」の企画で5日間限定で出店しましたが、レギュラー店の卒業からは27年ぶりの復活となります。私がオールアバウトで横浜ガイドをはじめたのは2001年2月なので、大安食堂は初めてです。
喜多方ラーメンといえば、平らで縮れた麺が特徴といえます。大安食堂の麺は飯豊山の天然水で打たれた熟成多加水手もみ麺だそう。つるんとした食感で食べ応えがあります。
スープは、とんこつを中心としたスープと、魚介系をブレンドしたダブルスープ。そしてタレに使用するしょうゆは江戸時代から続く、地元喜多方の特注しょうゆを使用しています。
具材はシンプルに、豚のバラ肉、ネギ、メンマ、なると。あくまでも主役は麺とスープなのです。
今回の出店では、御年86歳の創業者・遠藤進さんがラー博の厨房で腕を振るいます。「こういうのでいいんだよ」と『孤独のグルメ』のゴローさんよろしく、心の中でつぶやきながら麺をすすり、「ごちそうさまでした」と手を合わせました。「大安食堂1994」の出店は2024年1月8日まで。
新横浜ラーメン博物館 概要
住所:横浜市港北区新横浜2-14-21
入場料:大人450円、小中高生・65歳以上100円 ※このほか、6ヶ月パス(500円)、年間パス(800円)があります
営業時間:平日 11:00~21:00、土日祝 10:30~21:00 ※変動する場合あり
アクセス:JR新横浜駅より徒歩5分、横浜市営地下鉄 新横浜駅8番出口より徒歩1分
URL:https://www.raumen.co.jp/
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