新横浜ラーメン博物館(以下、ラー博)が国産小麦の奥深い魅力を「体感」と「味わい」で伝えるイベント「ニッポン小麦紀行」。第2弾となる「淺草來々軒」の「農林61号 醤油らぁ麺」を食べてきました。
「ニッポン小麦紀行」について
ラー博は、国産小麦の需要拡大と普及を目的とし、その魅力を発信するラーメン企画「ニッポン小麦紀行」を2025年5月8日から7月2日まで開催。
期間中は、出店中の8店舗が週替わりで、それぞれの出店地域で収穫された国産小麦を使ったオリジナル麺を創作ラーメンとして提供します。第2弾(5月15日~21日)は「淺草來々軒」の「農林61号 醤油らぁ麺」でした。
「浅草 來々軒」について
「浅草 來々軒」は1913年に創業し、日本初のラーメンブームを起こしたラーメン店。ラーメン史に残る「らうめん」は、いわゆる東京ラーメンの元祖となる、しょうゆラーメンです。
1976年に閉店しましたが、2020年10月にラー博で復活・オープンを果たしました。この復活にあたり、ラー博は創業当時の証言や史実に基づき、麺の再現に取り組みました。
「麺は日清製粉の"鶴"と"亀"という銘柄の小麦粉をブレンドし、そこに卵を入れて作った。かん水は、かん石を水に入れ、その水を使用した」という証言をもとに調査を開始。
群馬県及び近郊の「赤坊主」という品種にたどり着き、その遺伝子を持つ小麦粉として「さとのそら」の1等粉、2等粉を使用し、当時の麺を再現したのです。
しっかりとしたコシのある極上のストレート麺
「ニッポン小麦紀行」は、本店のある地域の地産小麦を使用するというコンセプトですが、淺草來々軒はすでに国産小麦を使用していることから、「赤坊主」から「さとのそら」に至るまでの系譜の中から小麦粉を選択しています。
その系譜の中で多く登場するのが「農林61号」ということで、今回の麺は、「農林61号」とその後継品種「さとのそら」を使用しています。「農林61号」は近年全国的に栽培が激減し、関東では今や幻となりつつある貴重な小麦だそうです。
「農林61号」は中力粉のためタンパク質含有量が低く、理想的なコシを出すのは至難の業だったそう。長年の製麺の経験と卓越した技術によって、香り、旨み、そしてしっかりとしたコシを兼ね備えた極上のストレート麺(番手20番/加水38%)に仕上がっています。
通常の麺と食べ比べてみると、弾力があり、豊かな香りと奥深い旨みを感じます。
支那そばや特製の生醤油が食欲そそる!
スープは金華豚のげんこつと背ガラ、名古屋コーチンの丸鶏とガラからとっています。これに來々軒伝統の醤油ダレを重ね、支那そばや特製の生醤油をひと垂らし。立ちのぼる芳醇な醤油の香りが一層食欲をそそりました。
旨みの詰まった平田牧場三元豚のモモ肉、シャキッとした食感と爽やかな風味のわけぎ、そして香り豊かな浅草海苔がトッピングされています。
5月22日から5月28日までは第3弾 こむらさきの「熊本県産小麦の冷やし中華」、5月29日から6月4日までは第4弾 六角家1994+の「湘南ゆめかおり~家系仕立て~」が販売予定です。
新横浜ラーメン博物館 概要
住所:横浜市港北区新横浜2-14-21
入場料:大人450円、小中高生・65歳以上100円 ※このほか、6ヶ月パス(500円)、年間パス(800円)があります
営業時間:平日 11:00~21:00、土日祝 10:30~21:00 ※変動する場合あり
アクセス:JR新横浜駅より徒歩5分、横浜市営地下鉄 新横浜駅9番出口より徒歩3分
URL:https://www.raumen.co.jp/
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